鈴木 清 「流れの歌」
1972年に自費出版された処女作の写真集が
本人没後10年経った2010年に復刻された
私はその復刻版を購入したのであるが、現在では復刻版も売り切れ
結構いい値段で古本が販売されている
最初に見たときは正直あまり気に入ってなかった
トーンも全体に暗いし、被写体にも暗いイメージを感じていた
けれど何度も見ていくうちに、被写体となった人々の
気取らない笑顔に今まで感じていたイメージとは違い
むしろ前向きに生きているイメージを感じるようになった
本人自らが何度も何度も構成や配置を練られたようだ
見る側にもそのあたりを考える力が求められるだろう
私にそのあたりがどれだけ理解できたかわからないが
何度も見ることにより、いろいろな解釈ができるようには
なったと思う
四部構成の写真集であるが、個人的にはやはり第三部の
旅回りの大衆演劇の一座を撮った写真が特に好きである
「流れの歌」なんてかっこいいタイトルだろう




