アジェのパリ
たぶん、数ある写真集の中でも、玄人の中では5本に入るほど有名な写真集であろう
この本が少し前まで新品で1400円程度で販売されていたのだから
大変ありがたいことだ
今でも3000円弱と十分お手頃価格ではある
この写真集に収められているのは約100年前のパリの風景
といっても都の華やかさはまるでなく、下町の殺伐とした風景が多い
アジェは絵画用の資料として自身の撮影したこれら写真を販売していた
それもあるからなのか、写真には人影は少なく、物の形状を押えたような
写真が少なくない
そして私的感情で撮られた感じはあまりしない
あまり人々の撮らない街の一面をクールにとらえたこれら記録的写真は
彼が貧乏写真家で亡くなった後に、世に発表され非常に高く評価された
どうしてこの写真がすごいのか?
その答えは写真集を一度視たくらいではわからないと思う
わたしが少しわかった気がしたのは、何十回も視てからだったと思う




