希望のかなた
好きな映画監督であるアキ・カウリスマキ監督が
前作に続き、難民問題をテーマにした作品
2017年・第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞作
シリアの内戦を逃れてフィンランドのヘルシンキに
流れ着いた主人公カリードのそこでの生活を描いている
差別や排斥にあったり、難民申請は却下されたり悪いことが多いが
難民宿舎を脱走した彼を雇ってくれる人に巡り合えたりと
少し良いこともある
いつもの監督作と同じように、セリフ少なめで無表情な役者たちだが
時折みせるユーモラスな行動やセリフが面白い
そして、ちょっとしたところにも監督自身のこだわりを感じとることができ
ちっぽけだが、暖かいヒューマニズムが垣間見れる作品になっている
さらにこの作品は、街のあちこちで演奏しているシーンがあるが
そこで演奏されている音楽が、実に渋くてかっこいい
私は彼の作品には、適当なところは観る側で想像してくれという
大人のスタンスを感じる
昨今の映画は余計なセリフが多く、間(ま)を感じる事ができない作品が多いように思う
噂ではもう引退するらしいが、できればもっと映画をつくって見せてほしい監督だ





