ゲティ家の身代金

ゲティ家の身代金

1973年に実際に起こった事件の映画化作品
アメリカの大富豪(当時、世界一のお金持ちだったそうだ)
ジャン・ポール・ゲティの
17歳の孫がイタリア ローマで誘拐された事件を
巨匠リドリー・スコット監督が映画化した

映画は夜のローマをゲティの孫が歩いているシーンから始まる
すぐに孫は、何人もの男たちに車に乗せられ誘拐されてしまう
そこからほぼ全編が、誘拐後のやりとりとなっている

やがて母親に1700万ドルの身代金を要求する電話がかかってくる
1973年のドル円レートの最安値である1ドル254円で換算しても
その額43億円である
ゲティが誘拐の身代金の額としては高すぎると言っていたが
確かに計算してみるとそんな気が…  いやいや彼は世界一の富豪なのだ
資産がどれくらいあるか自分でもわからない男にとっては、出せない額ではあるまい

そんな彼は何と支払いを拒否するのであった
理由はたくさんの孫がいるので、一人に支払えばまた別の孫が誘拐される
と言っていた
確かに正論ではあるが、決断としてはどうなんだろう?と考えてしまった

そこから何とかして金を出させようとする犯人と
身代金を値切る交渉をするゲイルのアドバイザーの元CIAの交渉人
ゲティ老人は、「金持ちはどれだけ金持ちになってもまだ足りない」と、金儲けでは
成功し続ける一方で、例え身内の誘拐にも出来る限り金を使いたくないといった
一貫した姿勢がとても印象的だ

最後に片耳は失ってしまったが、何とか命は助かった孫の姿を見た時
やれやれと思うのと同時に、何とも言えないやるせなさを感じる作品であった

原題は「All the Money in the World」直訳は「世界中のすべてのカネ」だ
この原題からは、リドリー・スコットが本作に込めたメッセージを
感じることができると思う 

  

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