消えていくなら朝
作 蓬莱竜太 演出 宮田慶子といった現代演劇界を
代表する二人が手掛けた作品
宮田慶子さんは、8年間務めた新国立劇場の演劇芸術監督としては
最後となる作品だ
会場は新国立劇場の小劇場
私はここで観劇するのは初めてだ
新国立劇場はバレエやオペラの公演で有名である
この日はこの演劇と同じくらいの時間に、高校生のための
オペラ鑑賞教室が開催されており、育ちの良さそうな高校生が
たくさん入場していた
私の住む田舎とは、こんなところがさりげなく違うのだ
さて演劇の話に戻るが、ストーリーはある家族の物語
彼女を連れて主人公の定男が都会から帰省する
確か都会と帰省先が何処かは言っていなかったと思う
久しぶりに家族が揃い楽しい団らんが始まった
だが、すぐにその団らんはそれぞれが前々から抱いていた
家族への不満発表会と化し、大変な場になってしまうのだった
私はセリフの妙に感心してしまった
互いが批判するその根拠を聞けば、全員の主張はごく正論の
ように感じてしまう
批判に対しての反論もしかり、それも正論だと思えるのだ
蓬莱竜太さんは、言葉を大切に使っていることがよくわかる
世の中の評価についてや宗教など善悪の判断の難しい話も
絡んできて単なる口論だけの話になっていないところも
興味深かった
キャストは顔ぶれを見れば、もはや予想できるが
素晴らしい演技であった




