ゴードン・マッタ=クラーク展
1970年代にニューヨークを中心に活動していた
アーティストのゴードン・マッタ=クラーク
35歳という若さで亡くなった彼のアジア初個展に行った
会場は東京国立近代美術館であった
私はこの芸術家については名前だけしか知らなかった
今回初めて見たのだが、作品もそのコンセプトも私は素晴らしいと思った
彼の作品は実際の建物だったり屋外構造物だったりと
大変大きな作品が多く、それらは美術館の中に収まらない作品であった
そのような大きな作品は、写真やVTRの展示で見るしかないのだが
それでも作品の意図とスケール感は伝わってくる
まず実際の建築物を加工し、作品化するという発想が凄いと思う
彼は大学で建築を学び、その後建築関係の部署でバイトしながら
芸術活動をしていたようだが、そこで学んだことは多少なりとも
作品制作への発想の起点になっているのだと思う
そして自分の身の回りの物から作品を制作している点も好感が持てた
作品からは身の回りからテーマを探せる嗅覚の鋭さも垣間見ることができた
特に好きな作品は「壁=紙」と「日の終わり」だ
「壁=紙」という作品は低所得者用の公共団地の壁を撮ったモノクロ写真を
新聞紙に印刷し、着色した作品である
数多く展示されていたが、とてもクールな作品だった
「日の終わり」という作品は埠頭の倉庫に侵入し、倉庫の壁に日光を
取り込むための穴を開けた作品である
この作品を制作したことで、後に彼には逮捕状が出されたという作品だ




