妻の愛、娘の時
2017年制作の中国・台湾合作映画
私は中国映画を観るのはすごく久々で、前回がいつだったか
思い出せないくらいだ
そういった意味では期待して観た作品である
監督は香港映画界で女優としても活躍するシルビア・チャンである
本作では脚本(共作)も主演も務めている
そして今回は、中国本土を舞台に映画を撮ったのであるが
スタッフやキャストは中国と台湾の混成で編成したという
ストーリーはお墓を移動する話が主体である
都会に住む主人公のフイインは、自らの母親を亡くす
お墓のことを考えた時に、母親の遺骨はすでに亡くなり
田舎に眠る父親と一緒に埋葬したいと考える
意を決して父親の眠る田舎にお願いに行くのだが、そこで
思いもよらない話を聞くことになる
何と父親には先妻がいて母親は愛人扱いになっていた
その先妻が生きていて、バリバリ元気なのである
その先妻は当然だが、頑として墓の移動に反対するのだ
フイインは、亡くなった母親こそが本妻であることを
証明するために奔走するといったストーリーだ
現在の日本では考えられないような話である
チャン監督は、実際に起きた事件を基に脚本を書いたというが
どこまでが実際の話なのかはわからない
中国ではお墓を動かすことは、良くないとされているが
調べてみたら日本でも同じような意見も多かった
映画では、都会と田舎を対比させたような映像が多く
そこに現在の中国が垣間見れる
そして、家族がホテルの一室に居るのにそれぞれが
携帯をいじっていて会話が無かったりと現在の中国社会を
巧みに切り取ったシーンも多々あった
それでもいがみ合っていた両者が、最後にお互いに取った
行動は思いやりある行動で、あたたかい気持ちが伝わってきた




