妖怪の国の与太郎
この演劇を演出した一人であるフランス人の
ジャン・ランベール=ヴィルドさん
私は2018年のふじのくに世界演劇祭で彼の主演した
「リチャード三世」を観たのが、彼の作品を観る最初の機会だった
その劇は何と二人劇で、何人もの登場人物をたった一人の女優が
演じていたのだが、テンポよくユーモアたっぷりで大変面白かった
そして舞台美術が鮮やかで、少しレトロ調で素敵だった
今でも記憶にはっきりと残っている
そんなこともあって彼の演出するこの「妖怪の国の与太郎」は
是非とも観たいと思っていたのだが、モタモタしてしまい
やっと千秋楽に行くとこができた
この劇でも一人の役者がいくつかの妖怪を演じている
そしてその妖怪たちは決して怖いキャラクターではなく
皆少し間抜けでユーモラスであった
ストーリーはあってないようなもの位でしかなく
死んでしまった主人公与太郎が、妖怪の国へ迷い込んでしまい
妖怪たちと戯れる様が楽しく、賑やかに演じられている
この演劇の演出ノートで彼は、言葉を越えた「笑い」を
大事にしていると書いているが、正にそこが全面に出た作品になっていた
そして、これも演出ノートに書かれていたが、何でもありの自由な世界感を
堪能できた
私もそうであるが、どうしても観劇している時にストーリーを追うように
観てしまうことが多いのだが、この作品ように、ほぼストーリーがないものを
只々楽しく観ることもアリだと思った




