志賀理江子写真展 ヒューマン・スプリング
東京都写真美術館で開催されていた志賀理江子の写真展
私にとっては、今回が初めて志賀さんの個展を見る機会だった
会場内には、幅と高さ2m位、奥行き1m位の写真を
展示すると直方体となる木製の枠がいくつも
置かれていて、そこに写真が展示されていた
フィールドワークとしている東北で撮られた写真かと思いきや
どうも違うらしい
主催者の挨拶文は、今回の展示の説明をほとんどしてないように
感じられるものだった
私には、展示されている写真と写真展のタイトルが
どうも繋がりにくく、難解に思えた
見本図録を見たら、図録の中にはもう少し説明がありそうだったので
購入して読んでみることにした
「人間の春」と題したご本人の文章からは
春になると別人となる人の話から始まる
その人は春になると頬が赤く高揚し、夜も眠らず笑顔で歩き続けるのだという
きっとその人をタイトルとしていることは理解できた
実際写真展では、この赤い顔の男の写真が
最もたくさん展示されていた写真だった
文章はその後、「四季」や「日常」だったり「死」や「鬱」にまで
展開されていったが、四季から日常に話を繋げていくところが
私には理解しずらかった
会場は、人間の春のモデルとなる男の写真と背合わせに
何処か死を感じる写真が展示されていた
私は、生と死だったり、躁と鬱をイメージしたが、作家の意図を
どこまで理解できたかは怪しい
図録の中には、小原真史さんとの対談が掲載されていた
会話の中では、小原さんが制作したドキュメンタリー映画
「カメラになった男 写真家中平卓馬」の話がたくさん出てきた
私はこの映画を、最近になってようやく観ることのできたばかりだったので
この対談は、大変興味深く読ませてもらった




