「没後1年 かこさとし絵本展」
藤枝市郷土博物館の特別展で開催されていた
絵本作家であった「かこさとし」さんの展覧会へ行ってきた
チラシには静岡県初開催と書かれていたのできっとそうなのだろう
少し意外な感じがした
昨年5月に92歳で亡くなられてからちょうど1年くらいの月日が経った
亡くなられてからかこさんに関するドキュメンタリー番組が、何本も
放送されていた
私もそんな中の何本かは見たのだが、功績はもちろんだが、生き方もお人柄も
素晴らしい方であったことが伺えた
そして、どの作品もユーモラスで読みやすい絵本に込められたかこさんの
思いの真面目さに、感動させられてしまうのだった
展示は代表作である「だるまちゃん」シリーズに始まり
「からすのパンやさん」などたくさんの貴重な原画が展示されていた
だるまの赤色がとても鮮やかで目を引いた
そしてたくさんのキャラクターが登場する細かな絵や
言葉を入れるためにスペースを意識した絵などよく見ていると
色々な発見があった
各代表作にあとがきが書かれていたのだが、子供向けのあとがきの後に
この絵本でかこさんが何を伝えたいかが、大人の文章で書かれているのだが
この説明文が素晴らしく明確であった
絵本作家のほかに、児童文学者、工学博士でもあったかこさんだから
当然なのかもしれない
後半に展示のあった
かこさんの遺作「みずとは なんじゃ?」(2018)は特に興味深かった
この作品は病気で自身が絵を描くことができなくなってしまったかこさんに
代わり、下田市在住の絵本作家・鈴木まもるさんが絵を担当した作品である
原画が全て展示されていたが、明らかにかこさんの絵ではないのだけれど
話を追っていくと、やっぱりかこさんの本なのだと思えた
かこさんの思いが伝わってくる素敵な本であった
会場内はちびっ子が多く、大声を出したり、走り回ったり
母親に絵本を読み聞かせてもらっていたりと通常の美術展とは
少し違った感じがしたが、かこさんの展覧会らしいと思った




