自撮り美術館
自撮り美術館の存在を知ったのはつい最近のことだ
新聞の片隅に欧州初の自撮り美術館がハンガリーの首都である
ブタペストに誕生し、大変好評のようだという記事を見つけたのが
最初だった
このブタペストの美術館はアメリカにある同様の美術館から
着想を得たようである
早速その元祖であるアメリカの自撮り美術館とは
一体どういったものかを調べてみた
これまでの美術館といえば芸術家の作品を鑑賞する場所であったが
この美術館はそもそものコンセプトからして違っていた
そこでは、館内の様々な仕掛けを使い、自撮り棒で自分の写り込んだ写真を
撮影し、SNSで広めて楽しむといったもののようである
入場時にチケットを見せると、自撮り棒が渡されるのだというから
忘れても安心だ! むしろ全く問題ない
これって美術館なのかと思ってしまうけれど
よく言えばアートを身近に体験することができると言えば言えるし
悪く言えば、自己満足で仲間内の狭い世界とも思える
そして「インスタ映え」という言葉があるが、異常なまでに
頑張っている人が多いことの象徴とも言えそうだ
私は、いかにも現代を象徴するかのような場所だと思ってしまった
自分が構造ビルの頂上に登っているかのような写真が撮れたり
ゴッホの名画「アルルの寝室」を再現したスペースで自らゴッホになり
自撮りで作品を完成させたりとユニークな企画ではあるのだが
同じような写真が何千、何万枚と出回ることになるのは明白である
アイデア側もネタのある限り新しいものを作っていけば
しばらくの間は飽きられることなく、楽しむことが出来るかもしれない
日本でも若者を中心に「インスタ映え」に敏感な昨今
このような自撮り美術館が近いうちに開館するかもしれない
(私が知らないだけで既に在るのかもしれない)




