虫のフルコース

虫のフルコース

ケープタウンのレストランでは虫料理のフルコースが楽しめるという
フルコース全てに虫を使ったお店は大変珍しいようだ
料理は虫の姿が見えないのだというが
虫が入っていると知らされていれば、やはり構えてしまうだろう
虫を食べるなど考えられない私は、この話を聞いただけで
失礼ながら気持ちが悪くなってしまった

食わず嫌いであるのに絶対ダメと思ってしまうのは
理屈には合わないのだが、こういったことは実際たくさんあることだ
きっと虫のイメージが強くて、そうさせてしまっているのだと思うが
これを打破することはなかなか大変なことだ
当然だが、「虫は栄養価が高いから食べよう!」とか
すぐになるものではないのだ

このような嫌いのものに対する拒否反応は、誰もが持っているが
この反応の大小は、かなり個人差があるように思える

虫について私は思い出すシーンがある
最近はテレビを見ることが少なくなったのでわからないが、昔は
レポーターが海外に行ってそこの人々とふれあい、生活を体験する
といった番組がたくさんあった
私はこういった番組が結構好きだったのでよく見ていた

同じ番組でも先進国に行く回に比べ、断然よくわからないところに行く
回のほうが好きであった
やはり自分の周りと明らかに違う環境のところの方が見ていて
刺激的だったし、驚かされることも多かったと思う

ある回では、ジャングルの奥地に住む部族のところに
向かったレポーターが、その部族の歓迎パーティーに招待された
そこで友好の証として、虫の丸焼き料理が振舞われた
そのリポーターは流石で、にっこり顔でその虫を食べていた
すると部族のリーダーは上機嫌になり、宴はより一層
打ち解けた雰囲気になっていた

実はこれに似たようなシーンは度々放送されていた
行く場所により振舞われるものが虫ではなく、変な酒であったりと
変わるのだが、レポーターは皆、素晴らしい対応をしていた
私はそんなレポーターに感心すると共に心から尊敬した
そしてもし自分がレポーターであったら食べられただろうか?
と思うのだった

少なくとも日本でテレビを見ている状況では私は
殺されても食べないという気持ちである
でも、もし自分が現地で気まずい雰囲気と身の危険を感じていたら
意外と目をつぶって口に放り込んでいるかもしれないなどと
思ったりもするのである

虫の話題になるとこんなことを必ず思い出してしまうのだ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください