ホテル・ムンバイ
この作品も昨日の「カーライル」同様に、高級ホテルを
テーマにした作品である
とはいっても本作は、豪華ホテルの従業員とゲストを追った
ため息の出るようなドキュメンタリー作品である「カーライル」とは
まるで違うタイプの作品である
本作は、カーライルと同じような歴史と伝統ある格式高いホテルが
テロリストに占領されるといった非常事態を描いている作品である
2008年11月26日~29日にインドのタージマハルパレスホテルで
実際に起きたテロを描いた史実に基づいた作品である
オーストラリア・アメリカ・インドの合作で2018年制作なので
事件後10年を経て映画化されたことになる
監督は、本作が長編初監督作のオーストラリア出身アンソニー・マラス
最近の出来事であるのに、私の記憶にはこの事件の詳細は残ってない
大きな出来事が多すぎて覚えてられないと、言い訳を言いたくもなるのだが
この作品を観ると、こんな大事件をよく忘れられるものだと
自身の記憶力に文句を言いたくなる思いだった
インドを代表する五つ星ホテルがテロリストによって占拠された
ホテルには500人以上の宿泊客と従業員が居たが
無差別に機関銃を発射するテロリスト達なので
人質というより、見つからないように隠れていないと
誰もが標的になってしまう
観ている私も取り残され隠れている一人になったような緊張感がある
作品の冒頭、ボートで川からテロリストがムンバイにやってくる
それから一体何人が殺されたかわからないが、そんなシーンがほぼラストまで
続くので、人が殺されることに麻痺し、慣れてしまう
この殺人マシーンのような描き方が、この事件の悲惨さを物語っていた
ようやくデリーから特殊部隊が到着し、事件が解決に動き始めた
恐らく多くの鑑賞者が感じたように、私も「特殊部隊が遅すぎるだろ!」と
思いながら、最後の脱出時にテロリストの銃弾を受けながらも
外に向かって一気に脱出していく従業員とゲストたちのシーンが
大変印象深かった
ここまで生き延びてこれたのに、出口がすぐそこに迫った
最後の最後に銃弾に倒れてしまう人たちを見ていると
運というものを感じずにはいられなかった




