神様からひと言 荻原浩
ユーモア系からシリアス系まで本当に広範囲にわたり
面白いストーリーを書くことができる珍しい作家の荻原浩さん
私は好きな作家なので色々と読ませてもらっている
個人的にはユーモア系の話が好きである
例えなどの小ネタも独特で面白いが、登場人物のキャラクターや
話の展開も良く練られていて大変面白い
そして荻原さんの本は売れている(たぶん…)
この本もおしりを見ると2005年3月が初版で、翌年の
2006年12月には何と23刷になっている
過去に読んだ「なかよし小鳩組」や「オロロ畑でつかまえて」なども
短期間の間に何度も増刷を重ねていた
人気作家なのである
この作品はユーモア系に属すると思うが、今まで読んだ作品とは
少し違い、面白くなってくるのは読み始めてからしばらくしてからだった
正直最初のあたりは、どこにでもいそうな若者のどこにでもありそうな話が
続いていて、退屈だったのだが中盤からはグッと面白くなっていった
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平
入社早々、元大手広告代理店ということを買われ任された販売会議で
トラブルを起こし、リストラ要員収容所として恐れられている
「お客様相談室」へ早々に異動となってしまった
私生活でも金欠の上に、彼女にも逃げられてしまうといった
さえない毎日を送っていた
お客様相談室では個性的な同僚に囲まれ、良くも悪くも刺激的な
毎日を送っていた
仕事を覚えていくと同時に、組織や社会を今までより知ることで
人の見え方が変わり、世の中の見え方も変わっていくのだった
やがて、新商品開発に関するトラブルを調べていくうちに副社長の
不正取引に気づくのだった
ラストは不正取引を会議を利用し、派手に告発するのだが
とても痛快で、頭の中で映像化されるようだった
私的には、スクラッチカードのミスプリントに付け込んだ客が
お客様相談室を訪れたシーンが一番面白かった
凉平の先輩である篠崎のキャラクターがとてもイイ




