ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官
2016年製作の中国・香港合作作品
この映画は2014年香港で放送されて大ヒットを記録した
テレビドラマ「Line Walker」のスピンオフ作品だという
私はそんなこと知らずに鑑賞したのだが、後で考えてみると
キャストを理解するのに相当の時間を要した
きっとテレビドラマを観ていれば、このあたりは
だいぶ違ってきたのかもしれない
冒頭のシーンがなぜか?ブラジルのリオデジャネイロのシーンで始まった
「確か?、香港映画だったよな?」などと、思いながらその時は
観ていたのだが、後にストーリーが進展していった時に合点がいった
この作品も例にもれずに、ブラジル(リオ)の場所の説明的映像に
コルコバードの丘に立つ巨大なキリスト像を使っていた
私の中では、すっかり「ブラジル=コルコバードの丘のキリスト像」に
なってしまっているのだが、同じような人は少なくないと思う
短時間に説明なして伝わるのだから、それを使わない手はないのかもしれないが
別の表現映像も見てみたいと思ってしまう
物語はサブタイトルにもあるように、潜入捜査官が主人公である
あるマフィア組織に潜入捜査官が入り込んでいるのだが
観ている側には、はっきりと誰が捜査官かはわからないのが
この作品の最大の味噌だろう
観る側が勝手に潜入捜査官を予想しながら観るのだが
その辺を十分理解している作り手が、実にうまい脚本を作っていて
色々と捜査官と思えないような意外な行動を織り込むことによって
最後まで捜査官をわからせないような絶妙なストーリーとなっているのだ
そして中盤から冒頭のシーンにもあったブラジルでの取引のシーンと
なるのだが、そこから以降はギアが一段上がった
ストーリーもアクションも、より緊張感あるものになるのだった
只、途中まで無茶苦茶強いと思えたラム(ニック・チョン)とシウ(ルイス・クー)
が食堂に訪れた大男に大苦戦するシーンは不思議な感じがした
銃を使えば簡単に倒せただろうと、今でも考えてしまうシーンだ
最後は香港ノワール的な要素(ラストに向かい、ほとんどの主要キャストが
死んでしまう)が強くなっていくのだが、エンドロールが始まる頃には
全ての謎が解けたので、すっきりとした気分で観終われた




