ホドロフスキーのサイコマジック

ホドロフスキーのサイコマジック

非凡な世界観を持ったアレハンドロ・ホドロフスキー監督
彼の作品は決して多くないし、そんなにメジャーではないので
おそらく今からでは、観ることができない過去の作品も少なくないと思う
私はここ10年位の間、国内で上映された彼の作品を積極的に観たので
かなりの作品は観ることが出来たのだが、まだの作品もある

この作品は2019年製作、フランス映画である
現在91歳になるホドロフスキー監督自身が考案したという心理療法
「サイコマジック」をテーマにしたドキュメンタリー作品だ
このサイコマジックであるが、ご本人曰く「科学を基礎とする精神分析的な
セラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーである」と
いうことなのだが、全然私にはわからない
というか、ホドロフスキー監督の作品は、そのほとんどが私などには
理解できないことが多いのだ
だから、この最も重要そうな言葉であるサイコマジックなどわからなくても
鑑賞するにあたり全く心配はいらないのだ

ストーリーには、彼のもとに悩み相談に訪れた10組の人びとが出演する
そこでキーワードの「サイコマジック」が、どのように実践され、悩みの改善に
作用したのかが描かれている
そして、自身の映像表現に、この「サイコマジック」がどう作用していたかも
何となく実証していた

悩み相談に訪れた人々は、かなり真面目に心理療法を受け入れ、実践していった
悩み自体もそれぞれなら、その治療法もそれぞれだった
それらの治療の中には、かなり荒療治と思えるものもあった
中には、もしお金を取っていたら、たちの悪い犯罪と間違われそうな
治療もあったのだが、ホドロフスキー先生の情熱的で真剣なまなざしを見ると
良くなることを目的とした、れっきとした心理療法に間違いないと思えてくる
ここまでユーモアに富んで、憎めない91歳の老人は、まず他にはいないだろう

何年も前になるが、人が他の人に抱きしめてもらったり頭を撫でられたり
指を触れ合うことなどのスキンシップにより、科学では証明出来ない不思議な力が
発生することをテレビ番組で紹介していた
ホドロフスキー監督の作品内にもそれらのシーンは多く、このサイコマジックの
実践にも人と人の触れ合うシーンが本当に多い
そんなシーンを見る度に、私はあの時のテレビ番組のことが頭の隅によみがえり
ひょっとしたらなどと、思ったりするのだった

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