上海グランド

上海グランド

緊急事態宣言の期間、県下の映画館は全て閉館していた
街の機能も遊びに関しては、ほぼ停止状態になった
ほとんどの人が必然的に家に居ることが多くなったこともあって
動画視聴サービスを利用する人が激増したという

私も同じで、この期間に結構たくさんの作品を視聴した
自分でもよくわからないのだが、なぜかアクションやスパイものが多かった
そしてもう一つ多かったのが香港映画であった
映画館では最近観た「淪落の人」より前は憶えてないほど香港映画を観てなかった
昔よく観た割とストーリー性のあるギャングものやノワールものが
無意識のうちに観たくなったのかもしれない

この作品は1996年製作である
80年香港で大人気となり、主演のチョウ・ユンファの出世作となった
TVシリーズ「上海灘」の映画化作品である
そしてこの作品の主演は、ホイを演じたレスリー・チャンと
リクを演じたアンディ・ラウという香港映画を観る人にとっては
知らないものはいないと思われる人気俳優二人である

観終わって感じたことは、この作品は良い意味で古臭い
別の言い方をすると、手垢のついたような普遍的な物語である
しかし、そんな物語の中に友情、恋愛、野望、復讐、死までもが
無理なくバランスよく詰め込まれている
97分という短い尺の中に、よくこれほどたくさんのものを洗練し
表現できるものだと感心してしまう
もちろんだが、主役をはじめとする各キャストの演技が良いことも
わかりやすさや観やすさに繋がっている

ここまできてやっとあらすじだが
舞台は日本が満州国を建国し、台湾を自治していた1930年代の上海
瀕死のホイはリクに命を助けられ、ホイの家にかくまわれた
やがて二人には友情が芽生え、コンビを組み暗黒街でのし上がっていった
全てが順風満帆に見えたが、やがて二人の友情にヒビが入り始めていく

こんな感じのストーリーである
私は個人的に1本の映画の中に比較的長い時間軸が
上手に描かれた作品が好きなのだが、この作品は正にそんな1本だった

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