ファヒム  パリが見た奇跡

ファヒム  パリが見た奇跡

2019年製作のフランス映画で、実話をもとにしたヒューマンドラマ
世界中で人気の高いチェスを題材とした作品である

大変失礼であるが、この手の作品は実話を基にしているので
ある程度ストーリーの先は、観る側に解られてしまっている
だから、悪い意味で安心されてしまうところがあり、感動も
予定調和で終わってしまうことが多い
この作品も予告編で、ほぼ物語の全容が解ってしまう内容だった

しかし、そんなことはわかっていても私を含め多くの人が
このようなヒューマンドラマが大好きである
そして最後には予定調和でも作りが良い作品の場合は、まんまと
感動させられてしまい、観てよかったと思うことになる

特に何故かフランスの作品を観る機会が多いのだが、キャストが
凝っている作品が多いと思う
障害者やゲイ、難民、黒人など弱い立場の人間を物語の主要部に
登場させることによって、未来の社会に希望を持たせるような
ハッピーエンドのストーリーを作り上げる
そこにメッセージ性を感じる作品になっているような気が私はする

バングラデシュで天才チェス少年として有名だったファヒムは
8歳の時に父親とともに家族を残し、パリに移り住む
移り住むといっても食べる、住む、働く予定など全くない
何も当てのない政治難民としてパリに着いたといったものだった

パリに来た目的は、フランスでもっとも優秀なチェスのコーチの
1人であるシルヴァンに指導を受けるためだった
やがて難民センターのようなところに住まわせてもらいながら
シルヴァンの指導するチェスクラブに通い始めるのだった
指導料を支払うお金のないファヒムだが、何故かチェスクラブで
指導を受けることが許された
そのあたりは本編では軽く飛ばされていたが、たぶん他の生徒に比べファヒムは
格段にチェスは強かったので、日本でいう特待生扱いということだったと思う

そんなファヒムが様々な困難と闘いながらフランス国内のチェスチャンピオンに
なっていく様が実に解りやすく描かれている
シルヴァンをはじめチェスクラブの仲間も、とてもいい生徒であった
さらにチェスクラブの事務を取り仕切るマチルドも面倒見のよいおばさんだった
最後はこのマチルドが奇跡を起こしてくれた
私にはファヒムの見せる笑顔が、とても印象的な作品だった

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