挑む浮世絵 国芳から芳年へ
浜松市美術館で開催されていた浮世絵展
出品作品のすべては名古屋市博物館の所蔵品である
全国を巡回している展示で名古屋、広島、福岡の後、浜松で展示があった
この後は、来年は高崎で、再来年は京都で展示される予定である
歌川国芳と「芳」の名を継いだ弟子たちの浮世絵作品を
約150点も展示した浮世絵展である
ほとんどの作品は初めて観るものだが、ポスターに使われた絵
「相馬の古内裏(そうまのふるだいり)」のガイコツだけは知っていた
歌川国芳の代表作だが、アニメに詳しい人ならスタジオジブリ高畑勲監督作品の
「平成狸合戦ぽんぽこ」に、この作品をモチーフにした場面があるというので
そんなところからも有名な作品かもしれない
私は、この作品が観れるだけでも十分だと思い、出掛けたのだった
古くは1550年くらいから浮世絵の歴史があるのだが
江戸時代になってから庶民も楽しめる娯楽として爆発的に広まった
木版画によって大量生産することで、安価での販売が可能になったことが
庶民の娯楽として広がった重要な要因である
そして、江戸時代から明治時代までそのスタイルで制作されていた
今回展示された国芳と芳年が浮世絵師として活動した時代は
国芳は幕末で、芳年は幕末から明治にかけてであるので
後期の浮世絵師ということになる
この展示の特徴を私の興味本位で勝手に挙げるとすれば
「血みどろ絵」の展示を観ることが出来るところである
普段私が浮世絵展などで観ている作品の多くの種類は「役者絵」
「美人画」、「名所絵」、「武者絵」、「物語絵」あたりである
正式名は知らないが「血みどろ絵」を観る機会はそうそうない
だから国芳の「相馬の古内裏」と芳年の「血みどろ絵」は大きな
見どころであると思う
展示は大きく5つの章に分けられていた
「武者絵」、「物語絵」、「美人画」などバラエティーに富んでいた
「戯画(滑稽な絵)」と呼ばれる作品を観ると、国芳のユーモアのセンスや
世間を風刺する鋭いアンテナを感じることが出来た
そして国芳の作品には、一般的な大判を3枚並べて1枚の絵とした
ワイドスクリーン画面の作品が多く、武者絵や物語絵では、より迫力を
感じることが出来た
初めて観た「血みどろ絵」は、最初は興味深く観ていたのだが
作品数があまりにも多かったので、最後にはもうお腹一杯的な
感じになってしまった




