ヘルメットをかぶったおばあさん
ある朝の話である
通勤電車の中でちょっと変わったおばあさんを見つけた
そのおばあさんは、電車の中でヘルメットをかぶっていたのだ
白い帽子のようなタイプのもので、暴走族のかぶるような感じの
二輪運転時の使用は、安全上問題ありそうな簡易的なものであった
あまり電車の中では見る風景ではないので、私にはちょっと
(というか、だいぶ)気になってしまった
それだから電車を降りた後も、しばらくこのおばあさんの後ろを
歩きながら観察していたのだが、ヘルメットをかぶったまま
普通に駅構内を歩いていた
その様は、まるで帽子をかぶっているかのようであった
その後も、このおばあさんに駅で何度か遭遇したのだが
同じヘルメットをかぶっていることもあれば、インドの人のような
布を巻いたようなものを頭に付けていることもあった
又ある日は、帰り時間の電車待ちの列の中で、一人だけヘルメット姿で
マイ椅子に座って電車待ちの列に並んでいる姿も目撃したことがある
いつも周りとは少し違っているので、注意深く探さなくても
見つけてしまうといった感じである
ヘルメットを見る度に、私の妄想は始まるのだった
・移動時の万が一の災害に対応するため
・人と少し違ったファッションを楽しむ
・孫が暴走族を引退したので、ヘルメットを使わなくなり貰った
・駅まではバイクを利用している
・これから作業に行くので、ヘルメットが必要になる
・安全志向
どうでもいいことなのだが、とても気になってしまった




