絵本画家 赤羽末吉展
静岡市美術館開館10周年記念の展覧会
「スーホの白い馬」が代表作のひとつである絵本画家赤羽末吉の
画業全体がわかるような回顧展である
日本人初の国際アンデルセン賞画家賞を受賞したことでも有名である
ちょうど今年2020年は、赤羽末吉の生誕110年であり
没後30年にあたるメモリアルな年なのである
今回の展覧会を観て、初めて知った発見がいくつもあったのだが
一番驚いたことは、彼は50歳で絵本画家としてデビューしたことだった
子供の時は絵本は読むのだが、その作家や画家についての
経歴など調べることはまずない
そしてそのまま大人になってしまえば、そういった情報は
知らないままということは、当たり前といえば当たり前かもしれない
しかし、かなり驚く事実であった
亡くなる80歳まで人生の後半である約30年の画業人生だったのだが
どこか悟りを開いたように感じられる落ちついた絵を改めて観ると
納得させられたりもした
そしてデビュー作が「かさじぞう」であることも初めて知った
私はこの「かさじそう」を子供のころ読んで、受けた感動は
とてつもなく大きなものだった
それはおじさんになった今でも鮮明に覚えている
まさか「かさじぞう」の絵本を手掛けていたのが赤羽さんだったことを
この展覧会で初めて知ったのだった
しかも一番初めにこの作品が展示されていたので、いきなりとても驚いた
その他の画業の中では「日本の神話」シリーズの絵がとても素敵だった
壮大な空想の世界を見事なまでにオリジナリティーを持って
再現できていると思った
そして「おへそがえる・ごん」の話もとても興味深かった
この作品を見た最晩年の手塚治虫さんから
アニメーション化の話が持ち上がっていたようである
残念ながら手塚さんが他界したため、実現しなかったが
もしアニメ化されたらどうだったのだろう?などと想像した
会場には赤羽さんが撮った写真の展示もあったのだが、壁画制作の仕事で
訪れたという内蒙古の写真は、とても貴重なものだった
ポートレート写真が何点かあったが、被写体はリラックスした感じで
ほのぼのとした感じがした




