世界で一番しあわせな食堂

世界で一番しあわせな食堂

2019年製作のフィンランド・イギリス・中国合作映画
フィンランドを代表する監督であるミカ・カウリスマキ監督作品
映画の好きな人は知っていると思うが、ミカ・カウリスマキ監督の
実弟がアキ・カリウスマキ監督である
二人共映画監督でフィンランドを代表するような監督である
私はどちらの監督作品も大好きである

どちらの監督もヨーロッパの地方都市を舞台にしたヒューマンドラマが
得意なのだが、本作もそのど真ん中といった感じだった

フィンランド北部のラップランド地域にある小さな村が舞台である
このように書いても場所が全くイメージできない
この機会に地図で場所を調べてみた
フィンランドの国はヨーロッパではかなり北に位置する
隣はスウェーデンで北はノルウェーと接している
そして南北に長い国土の北半分がラップランド地域と呼ばれている
この地方の魅力は豊かな自然と運が良ければ見えるというオーロラである

ラップランドの豊かな自然は、映画の中でも十分感じることが出来た
特に森の中でトナカイの群れに遭遇したシーンは、本当に神秘的だった
でも、実際遭遇したら相当恐怖を感じるだろうと私は思えた
少し前、伊豆の山の中で野生のサルの群れにあった時に
相当怖かったからである

ストーリーはシンプルである
ラップランド地域にある小さな村にあるシルカの営む食堂が舞台
ある日その食堂に上海からやって来た料理人チェンとその息子が訪れる
チェンは大切な恩人を探してここにやってきたが、言葉の壁もあり
なかなか会えず日々だけが過ぎていった
シルカの厚意で空き家を使わせてもらっていたので
そこにとどまることが最も旅費を節約できたこともあるだろう

いつものようにチェンがシルカの店に居ると、大勢の中国人観光客が食堂に訪れた
観光客たちは中国料理を注文するが、シルカが作れるわけはない
そこでチェンが料理を作ることになった
結果は大成功で、それからチェンも厨房に立つようになった

「食」を通じて中国人とフィンランド人が理解を深めていく様が
わかりやすく自然に伝わってくる作品である
カリウスマキ作品では役者が実にリアルであることも特徴である
だから食堂も映画の中のものでなく、本当の食堂のように思える
そして音楽も重要なパーツとなっており、個性的で実に良い感じなのである

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください