不染鉄展
東京ステイションギャラリーで開催中の
不染 鉄(ふせん てつ)展に行った
実は名前も作品も知らないのだが、このギャラリーは
あまり知られてはないけれどすばらしい作家を
いつも教えてくれるので、期待して今回も訪れた
この画家 不染鉄は、21年前奈良で個展が行われたきりで
東京では初の個展である
この略歴からして、作家の名前を知っている人は本当に少ないだろうと思う
不染は作品にも個性が光っているが、生き方も個性的だ
写生旅行に行った伊豆大島・式根島で3年も漁師をしてたり
才能を高く評価されながらも戦後は画壇を離れていたりと
ちょっと面白い人生を送った
そして潔白な心の持ち主にこそ美しい絵が描けると信じて
ひたすら己の求める絵に向きあい続けたようだ
民家を書いた作品が多いが、どれも緻密で情感が漂ってくるような
すばらしい作品だと思った
空いた戸から家の中でくつろいだ人などもユーモラスに描かれていた
故郷という歌があるが、私の中ではその歌の世界のように思えた
この歌が出来たのが1914年なので、不染25歳の多感な時だから
何かしら影響があるかもしれない
その他も富士山や銀杏など、とてもすばらしい作品であった




