ル・コルビュジエの芸術空間 国立西洋美術館の図面からたどる思考の軌跡
2016年世界遺産のひとつに登録された国立西洋美術館の設計者である
スイスで生まれフランスで活躍した建築家ル・コルビュジエ
彼がどのようなプロセスで国立西洋美術館の設計作業を詰めて
いったかが伺えるような展示であった
最初のコンセプトでは単に美術館を1棟建設するのではなく
付近一帯を「芸術の綜合」として計画していたことがわかる
この考え方は最後まで一貫しており、基本計画案で不要とされた
建物に隣接させた図書館を後日建設とし、廃案後も
図面に残したりしてある
このように美術館建設を単体ではなく、広い視野で考えていたことが
いろいろなところから伺える展示であった
そして施主とのやりとりの資料からは、自分の主張を簡単に
曲げることを好まない、かなりシブトイところもよくわかった
最終完成形が彼の納得のいくものであったかはわからないけれど
天才建築家の設計思想が建物細部にわたって施されている
貴重な建物遺産だ




