友罪
薬丸岳さんの原作本は、既にだいぶ前に読んでいる
素晴らしい作品だが、非常に重い題材で、正直読後の後味もよくはない
そんな作品であるが、どんな映画になっているかは非常に楽しみであった
簡単なあらすじは、少年時代に世の中を震撼させるような
異常な児童殺人事件を起こした青年が刑を終え、ある工場に試験採用される
そこでは偽名の鈴木と名乗り、会社の寮に住まわせてもらうのだが
同僚たちとは上手くやっていけてない
同じ時にやはり試験採用となった益田という男
彼も同じように宿が無く、会社の寮に住まわせてもらうことになる
ジャーナリスト志望の益田と鈴木は互いに仲良くなっていく
しばらくして益田は、鈴木があの児童殺人事件を起こした犯人ではないかと
思うようになり、調べていくうちに犯人であることを確信するのである
映画の大筋は小説の雰囲気を表していたが
佐藤浩市さんの演じたタクシー運転手の話は、小説にはなかったように思う
罪を犯した親の立場を熱演していたが、話が複雑になり
主題である鈴木と益田の話が薄くなってしまったと思う
この映画もかなり重い作品になっていた
人の命を奪った事実は、どんなに償っても償いきれないのは解る
しかしそんな人にだってその後の人生も細々とだが、確実に存在するのだ
答えなど出ないだろうが、劇場を出た後には本を読み終えた時と同じ気持ちになった




