美の世界旅行 岡本太郎

美の世界旅行 岡本太郎

今日も1980年代の話である
私の岡本太郎のイメージは、1980年代の日立マクセルのCMだ
現在でもYouTubeで見ることができるが、今見ても斬新で
とってもかっこいいCMである
そしてこのCMで彼が言う「芸術は爆発だ!」のインパクトが
強すぎて、私の中にまだこのイメージがこびりついてしまっている
太郎=爆発なのである

そんな1980年代に発行されたこの本
こんな表現が適切かはわからないが、既に芸術家として
完成している時期の文章なので、発言にブレが無く
そして求める芸術のスケールが大きい

本の中では、1960~1970年代に彼が
インド、スペイン、メキシコ、韓国などを旅し、そこで見た
文化、芸術、民族などについて記したエッセイとなっている
読んでいると岡本太郎という人物が正直な人であることが
よくわかる

その理由は、旅した中でメキシコと韓国がとても気に入ったことが
読んでいるとすぐにわかる
特にメキシコの褒めようは凄まじい
メキシコの土地とそこに根付いた文化、芸術をかなり気に入っている

それと、スペインの章でサグラダファミリアについては
見る前はあまり期待してなかったが、いざ現物を見ると写真の
イメージよりは良い評価をしていることもよくわかる
現地で見て多少だが評価が上がったことが、あまり熱を感じない
文章から伝わってくる

所々で私のような感性では文章の表現がイメージしきれない箇所もあるが
自然とか風土の中から生まれる芸術や文化が下敷きとなり
彼の言う「本当の芸術」があるのだということがよくわかる
そして世界各地でヨーロッパの絵画を真似てたところで
何も生まれないこともよくわかるし、私も同感だった

何冊か彼の本を読んだが、この本が私は最も好きな本だ

 

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