少年は残酷な弓を射る

少年は残酷な弓を射る

イギリスの女性映画監督であるリン・ラムジー
彼女の作品を観たのは、最近の「ビューティフル・デイ」が初めてだった
この作品は独特の間があり、セリフ少なめで個人的には
好みの部類の映画であった

そこで、これまで彼女が発表した作品を調べてみたのだが、長編作品が
全4作と決して作品数は多くはない
そんな調べものをしていた時、本作の邦題タイトルがやけに気になってしまい
私はこの作品を観ることにしたのであった

観始めてしばらくして、私がまず感じたことは
「ビューティフル・デイ」の時と同じ緊張感である
これはこの後、間違いなく起こるであろう惨事を
それがいつ始まるのだろうと思いながら観ている感じでもある
説明もセリフも少なく、そしてどちらかというと
淡々と進んでいくのだが、全く油断はできない感じがある

ストーリーは極めて単純だ
自由奔放に生きてきた作家のエバであったが、子供を授かり
写真家の夫と結婚し家族を持つ
やがて一男一女が生まれる
家庭は比較的裕福であり、周囲が見れば正に理想的な家族である

ちょっとした問題を挙げるとしたら
長男のケビンと母親のエバの関係が上手くいってないことだ
ケビンは幼少のころからエバに懐くことなく、反抗するのだ
やがて娘が生まれるのだが
ケビンは少年に成長し、益々反抗的になっていく
そして言動は予測できず、何だかヤバい感じになっていくのだった

そしてやがてある程度予想できていた惨事が起きるのだが
想定を上回るような事件であった
これだけ先が読めるのに緊張感がある映画も稀である

サスペンスのように感じられる映画であるが
母親に対する愛情をある意味真逆に表現する息子のケビンを通して
親子の問題も提示している作品である

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