記者たち 衝撃と畏怖の真実

記者たち 衝撃と畏怖の真実

「スタンド・バイ・ミー」という有名な青春映画を知らない人も
最近では多くなってきていると思う
1986年制作であるから、もう30年以上前の映画なのである
本作品は、その名画の監督であった名匠ロブ・ライナーの作品である
この作品は、骨太の社会派映画である

2003年に起こったイラク戦争
その大義名分となった大量破壊兵器の存在について
真実を追った記者たちと、その時代の世論や政治などの
空気感になどが描かれている

当然、私の記憶にも鮮明に思い出されるこのイラク戦争だが
アメリカを主体とする有志連合の攻撃する様が、映像で
映し出されるといったこれまでにない戦争であった

テレビで放送されるミサイルの発射を見ていると
戦っている方々には大変申し訳ないのだが
花火を見ているようでもあり、テレビゲームを見ているようでもあった
これが今の時代の戦争なんだと驚かされた

その映像だけは、はっきりと覚えているのに
戦争の引き金となった事実関係などは、まるで思い出せないことに
改めて気づかされた

この映画では、大量破壊兵器の存在に疑問を持った
地方の新聞社を束ねるナイト・リッダー社の記者たちが
真実を報道しようと奮闘する
決して大手マスコミとはいえない彼らが、あの手この手を使い
ニュースのウラをとっていく
真実かどうかが、情報のすべてであるのだ
その真実とは、イラクに大量破壊兵器は無いという事実である

当時のアメリカは、9・11でダメージを受け、非常事態に
国民が一致団結し、愛国心に燃え上がっていた
それ自体は自然なことだし、国家としてはむしろ良い傾向のことだ
だが、どうしてかわからないうちに判断を誤ってしまった
大手マスコミも政治も国民までもがイラク攻撃に疑問を
感じなくなってしまったのだ

この作品はそんな時こそ冷静に真実を選定し、判断しなくては
いけないことを教えてくれると共に
同じ過ちを犯さないため、警鐘を鳴らしているとも思える

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