希望の灯り
何でもない誰かの日常を映画にしたような作品
このような作品は、ヨーロッパの映画に多いと思うのだが
本作品もドイツ映画なので、ヨーロッパ映画である
そしてこの作品は、2018年 第68回ベルリン国際映画祭
コンペティション部門出品作である
旧東ドイツの巨大スーパーマーケットで働く人々の日常が描かれている
物語は主人公であるクリスティアンが、在庫管理係として
働き始めるところから始まる
バスに乗り出勤し、同僚や上司と当たり障りない話をして日々は
過ぎていくのだが、やがて隣の売り場で働く年上の既婚女性マリオンに
恋心を抱くのだった
恐らく世界中で当たり前のように起こっていそうな物語なのだが
観ている側の私には、それが何だか心地よかった
登場人物それぞれが人に言えないような弱い部分を持っている
それだから一歩引いた大人の接し方で、人に優しくしている
皆それぞれが、決して幸せとは言えないのだが、それなりに楽しんで
生活している
嘘くさくない映画と言えばよいだろうか?
そんな中にもちょっとしたユーモアだったり、小さなやさしさや
思いやりを感じさせてくれる
何でもない風景写真や静物画を観ている感覚に似ていると思う
この作品を観る直前に「ハンターキラー 潜航せよ」を観て
少し麻痺しかけていた心の細い線を蘇らせてくれたような映画だった




