マイ・ブックショップ

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イギリスの文学賞であるブッカー賞を受賞している作家
ペネロピ・フィッツジェラルドの小説「The Bookshop」を
映画化した作品である
制作国がスペインとなっているところが、私にはちょっと意外だった

ストーリーはいかにもありそうな話であり
日本でもよく聞くことができる類の話である
設定は1950年代のイギリス東部のある海岸地方の田舎町
主人公である戦争未亡人のフローレンスは書店が1軒もないこの町で
夫との夢だった書店を開業しようとする
予算の少ない中、長い間空き家になっていた名前通りオンボロの
「OLD HOUSE」というお屋敷を買い、着々と開店の
準備が整っていく

そんな時、フローレンスは町の有力者であるガマート婦人の
パーティーに招かれた
オンボロだが、歴史的な価値のある建物である「OLD HOUSE」を
町の人々が利用できる文化センターにしたいと考えていた夫人は
フローレンスに建物を自分に譲るようにと言うのだった

建物がとても気に入っているフローレンスは、この建物で書店を営む夢を
あきらめることは出来ず、夫人のお願いに反し開店を決意する
最初は順調だった書店の経営だが、ガマート婦人の妨害で
次第に雲行きが悪くなっていくといった話である

結局最後は権力者に敗北し、町を出ていくフローレンスであったが
船の上から「OLD HOUSE」が燃えるのを見てどう思ったか
勝負には負けたが、常に凛として誠実だったフローレンスは
人間としては負けていなかったことの証明のようにも感じられた

イギリスの重々しい雲と強い風そして湿度の高そうな海岸の町を見ていたら
私は映画とは別に、スコッチウイスキーのシングルモルトは
きっとこのような環境下でつくられるのだろうな!などと思ってしまった

フローレンスの良き理解者であったブランディッシュを演じた
ビル・ナイがとてもかっこよかった

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