羊と鋼の森

羊と鋼の森

第13回本屋大賞をはじめ数々の賞を受賞した少し前の話題作である
私はこの本を随分前に購入したのだが、未読本が多すぎて
なかなかこの本の順番までたどり着かず、最近ようやく読むことができた

毎年発表と同時に大きな話題となる本屋大賞だが、この賞を
受賞したからといって、必ず面白い本であるというわけではないと思う
人それぞれ好みがあるから、当然と言ってしまえばそれまでなのだが…
本屋大賞受賞作は、皆大きな期待をして読むので、あまり面白いと
感じなかった場合の落胆といったら通常の比ではない
実のところ私は、過去一度だけ経験したことがあった

この本の中で描かれてる世界は、少々マニアックな世界だと思う
ピアノの調律師の世界の話である
私にとっては、まるで知らない世界が舞台になっている
本のタイトルも不思議なタイトルだと思っていたが、読んでいくうちに
ピアノと関係があることがわかってくる

ある少年が高校の体育館で一人のピアノの調律師と出会う
何気に調律師の仕事を見ていた彼は、調律が終わったピアノ音の中に
森の景色を見るのだった(私はこの感覚が、すごく気に入ってしまった)
体育館での調律師との偶然の出会いが、この少年を調律師の道に
進ませる事になったのである
この少年が一人前の調律師になっていく成長過程が描かれている
主人公の目線で物語は語られているが、大変読みやすい作品になっている

この作品を読んだ感想なのだが、とても面白い作品だと思った
そして最後まで興味深く読むことができた
登場人物は少ないので、その分各人を深く書き込まれていて
性格や考え方がよくわかったし、より話も深くなっていた
主人公の悩みや不安を個性的な先輩達がさりげなくアドバイスし
サポートしているところに大人のやさしさを感じた
静かなストーリーの中には、主人公の真面目さと熱い情熱がしっかり
落とし込まれていた

読後の清々しさも独特な感覚であった

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