にじいろガーデン 小川 糸

にじいろガーデン  小川 糸

どんなストーリーであるかを全く知らずに読んだ
小川糸さんの作品は「食堂かたつむり」、「リボン」を
読んだことがあるので、何となく雰囲気だけは掴んでいるつもりであったのだが
この作品を読み進めるとあまりに意外な展開にびっくりした

ある夜、泉が駅のホームで自殺しようとしている女子高生の
千代子に声を掛けるところからストーリーは始まる
泉は一人息子のソースケと暮らす中年女性である
既に夫とは別居中で、近いうちに離婚する予定になっている

そこからのスピードが凄いのだが、数ページ後には
この高校生千代子と泉が何と駆け落ちをする(正確にはソースケも含め)
後にマチュピチュ村と呼ぶ町に3人で移り住み、共同生活が始まるのだった
その後、千代子の妊娠がわかり、彼女は女の子(宝)を出産するのだった
最終的に4人となった彼女たちの生活が描かれている
マチュピチュ村に、にじいろの旗が掲げられた時にこの作品のタイトル
「にじいろガーデン」がようやく理解できた

うまくあらすじを説明出来てないと思うが、この話の展開の変化は
どうしても細かく説明する気になれない
気になったら実際読んでほしいと言うしかない
おそらくどんなに妄想が得意な読者でもここまでの展開は
想像できなかっただろう
只、展開はすごいが日々の生活はどちらかというと淡々と描かれているので
話の骨組みが刺激的といったことになるのだと思う

最初は住民に受け入れられなかったこのレズビアン家族も
時間が経つにつれ彼女たちの人となりを理解した隣人たちが
徐々に応援してくれるようになっていった
やがて千代子の念願だったゲストハウスを経営するまでになった

ラストに向かうにつれ、悲しいことが連続で起きていったが
残された二人には大変強い絆が出来ていたことが印象的であった
この作品を読んで私が感じたことは
どんな人にも同じやさしさと愛情で接することの大切さであったと思う

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