硝子の太陽N-ノワール  誉田哲也

硝子の太陽N-ノワール  誉田哲也

前々より一度は読んでみたいと思っていた作家である誉田哲也さん
この度ようやく初誉田哲也となったのだが、その初めての作品が本作である
後で調べてみたら本作は、いろいろなシリーズが融合したような
作品になっているようである
私の表現がチンケで、筆者には申し訳ないのだが
必殺仕事人の現代版のような感じの読みやすさがあった

そして面白いのは、登場人物を頭の中で映像化して想像できることだ
初めて読んでいるのに、主役の二人である東警部補と
表の顔はバーのマスターだが、もう一つの顔である仕事人のリーダー
陣内がはっきりとイメージできるのだ
そういった意味では、私には映画やテレビ番組などへは
映像化しやすいタイプの作品だと思えた
ちなみに私の頭の中には、役所広司と香川照之が思い浮かんだのだが
この二人であれば、どちらも東と陣内を演じられると思う

ストーリーは殺人事件の解決へ向けて警察と仕事人が動いている
東は陣内の素性を何となく知っている
そして互いの力を十分理解し合っているのだ
その中での二人の腹の探り合いと、ギリギリの繋がりが
物語に独特の緊張感を持たせている
ここがたまらないところである

物語にちりばめられている沖縄の基地問題の話などは
私には難しくてよくわからなかったし
誘拐事件犯人からの要求なども、現実離れしているのだが
そんなところを差し引いても、読み応えのある作品だった
やはりこういった必殺仕事人風の話は引き込まれてしまう
450ページくらいある本だが、読み終わるのは早かった

そして上手いと思うのが終わり方である
一応、主事件は解決して終わってはいるのだが、主犯は捕まってない
そして悪党を闇に葬る「歌舞伎町セブン」はこの話の中で
メンバーの一人を失ったが、健在で警察に捕まってもない

一件落着にみえて実のところは何も終わっていない
だから、既に登場人物のキャラクターをしっかりと把握している読者は
続編を待たずにはいられなくなってしまうのである
そういう私も何冊か読んでみたくなった

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