今昔東海道ステヰシヨン
静岡市東海道広重美術館開館25周年を記念した特別展で
期間中に3回の展示替えがある
歌川広重が描いた東海道の浮世絵版画とともに、江戸時代の宿駅と
明治以降に開設されていく鉄道の駅とを紹介する展覧会である
PART1では広重が50代前半に手掛けた東海道(蔦屋版東海道)
全54枚が展示されていた
PART2では広重30代に手掛けた東海道五拾三次之内
(保永堂版東海道)全55枚が展示された
私が観たのはPART3の期間で、広重が50代後半に手掛けた
五十三次名所圖會(竪絵東海道)全55枚の展示である
この作品は全てが縦の作品である
過去に何枚かは見たことがあるが、55枚全てを同時に見るのは
多分今回が初めてだと思う
横絵に比べるとやはり構図が明らかに違っている
縦絵になることによって、幅方向は限られてしまうかわりに
より高さや奥行が表現できるようになる
広重はこの特徴を存分に活かして制作していることが
作品を観るとよくわかった
私の感想では神奈川県の絵には富士山が多かった気がするが
これは縦構図で、風景に奥行と高さを生かすと、是非入れたくなる
山だということだろう
そして全体を通しては、海や川などの水のある風景が多いと思った
川を渡る大名行列の風景など、少し引き気味の絵の中を
細かく見ていくのが楽しかった
最も好きな作品は、今の静岡県沼津市原の絵だった
画面枠から突き抜ける富士山が印象的だった
きっとそれだけ近くに大きく見えたのだと思う
毎日通勤でここの近くを通るが、実際この辺りからは大きく見える
この美術館のとても良いところの一つであるが
今回の展示でも全ての作品に何かしらの解説が付けられている
その解説を読むと作品はもちろんだが、同時の江戸の風俗や
食生活、法律までもがわかったりするのだ
知識が広がると作品を観る目も変わってくるので、この解説が
とてもありがたいのだ




