VRを使った牛の飼育
ネットニュースにかっこいい写真が付いた記事を見つけた
それが下の写真だが、一昔前のCDジャケットにありそうだと思えた
一頭の牛が、めがねのようなものをしている写真である
あまり見たことのない絵なので、一瞬ギョっとはするのだが
よくよく見ると、そんなに違和感は感じなかった
このメガネのようなものは、モスクワ州農業・食糧省が開発した
VRヘッドセットだという
「VR」とは仮想現実(バーチャル・リアリティー)の略である
コンピューターで作り出された風景などをあたかも現実のように
体験できる技術である
そして下の写真のヘッドセットをした牛が一体何を
しているかというと、テレビを見て遊んでいるわけではなく
牛乳の品質や量を向上するための酪農用VRの導入に伴い
牛に仮想現実(VR)を体験させる実験を行っているのである
何でもオランダのワーゲニンゲン大学の研究では、牛の飼育環境は
健康に大きな影響を与え、その結果、生産される乳の品質と量にも
大きな影響があるとされている
スコットランドでは、牛の感情がポジティブなものになると、牛乳の
生産にもポジティブな効果が表れるという報告もあるのだという
このVRヘッドセットを装着すると、牛たちは穏やかな
夏の牧草地を体験できるようで、モスクワ州農業・食糧省は今後、牛乳の
生産量が増加するかどうかを実験していく方針だという
現実の生活環境を近づけることは相当大変だと思うが、VRであれば
比較的低コストで仮想の環境を整えられそうだから
なかなかのアイデアに思えた
同時に私には、牛たちをなんだか騙しているような気もしてしまった
そして飼育環境が感情に与える影響が大きいのであれば
ヘッドセットを外した時の牛さんたちの気持ちのへこみようは
それはそれは大きいだろうと思ってしまった
そして飼育期間は、四六時中装着しないくてはいけないのであれば
一生騙されているようで、それもまたとてもかわいそうな
気がしてしまうのだが…




