やなぎみわ展 神話機械
私は、やなぎみわの作品は「マイ・グランドマザーズ」だけしか
知らなかったが、この写真集を初めて見た時は結構面白いと思った
写した途端、過去になってしまう写真を使って
50年後という途方もない将来を勝手に妄想して撮るという
とても夢とユーモアのある作品だと思えた
そんなやなぎみわの活動のほとんどを紹介した展示が
この「やなぎみわ 神話機械」である
この展示は昨年より全国を巡回しており、高松、前橋、福島、神奈川と
巡回してきて、ここ静岡が最後の展示であった
現代美術の展示ということもあり、この日はご本人と館長との対談が
予定されているにもかかわらず、来館者は少なくて見やすかった
そしてこれも現代美術の展示の特徴だが、来館者は
圧倒的に若い人が多かった
比較的初期の写真作品から映像作品、演劇作品そして福島県内の果樹園で
桃を撮影した新作シリーズまでいろいろな展示がされていた
勝手な感想だが、どれもコンセプトがしっかりしていて
いかにも理論武装されていそうな感じがした
それぞれの好みだとは思うが、私の中で写真表現の究極は
写真そのものとタイトルだけの言葉の存在で、ほぼ
表現しきれてしまう作品だと思う
当然視る者の力量にもよるが、ここに到達するには
言葉を超える視覚的表現が間違いなく必要になってくるからである
何十枚も重ねた言葉を超えてこそ、そこに写真を使った意味が
出てくるのだと思う
そんなことを考えながら視させてもらった




