不良のススメ 瀬戸内 寂聴、萩原 健一
不良と呼ぶとちょっと違うように思うのだが、生きることに
大真面目なのだが、上手に生きることのできないショーケンと
そんなショーケンが大好きな瀬戸内さんのほのぼのとした
対談からこの本は始まる
瀬戸内さんはドラマ、映画やコンサートまでショーケンに関わる
作品を実によく見ている
そして本人から感想を求められると、率直な意見を述べてくれる
ショーケンの役者としての才能が、与えられた特別な人にしか
ないものだと言い切る
正に瀬戸内さんは役者としても、一人の人間としてもショーケンの
熱烈なファンなのである
大麻事件で捕まった頃、ショーケンは実の母親を亡くしている
その時、自分が母親のために何もできなかったことをその後ずっと
後悔して生きている
だから大麻事件の判決が下りた後、すぐ母親の供養のために
寺に修業に入るのだった
この本には書いてないのだが、実はその寺でショーケンは
行儀よく修業できずに、無茶苦茶のやり放題で、破門になってしまう
この時ショーケンに寺を紹介したのは瀬戸内さんだ
そして入門する際、何十万円もかけて禅宗の衣を全て
揃えてくれたのも瀬戸内さんなのであった
破門となってからしばらくショーケンは、迷惑をかけてバツが悪いので
瀬戸内さんに会えず避けるようにしていたという
その後、自身50代に入った頃、やはり亡くなった母親の供養のため
今度は四国お遍路を2周半も歩いた
3周でなく、半分で終わってしまった理由は足を痛め強制終了となったからだ
このお遍路を行ったことでその後の人生が大きく変わったと
ショーケン本人は言っていた
母親を亡くしたショーケンにとって瀬戸内さんは
母親のような存在だったとよく言っていた
瀬戸内さんは母親というよりは、一人のファンなのだが
出来の悪い子ほどかわいいといったこともよく言っていた
そんな二人のいい関係が伺える作品になっている




