毒戦 BELIEVER
2012年制作のジョニー・トー監督の香港映画
「ドラッグ・ウォー 毒戦」の韓国版リメイク作である
只、「お嬢さん」で知られる脚本家チョン・ソギュンが
非常に大胆にリメイクを行っているので、この韓国版とオリジナルは
似て非なる作品になっているようである
私はジョニー・トーのオリジナルは観てないので、ふたつの違いを
比べることはできないが、結果この作品は韓国で大ヒットを記録した
ノワールサスペンスなので、期待はしていた もちろんオリジナル作品も観たいと思う
そんなことで観たこの作品だが、やはり面白い
私はこれまで本数では、日本映画の3倍以上は韓国の
映画を観てきていると思うが、面白さの違いをあげるとすれば
まず韓国映画は脚本が断然面白いと思う
この作品も例にもれることなく、とても面白いストーリーだが
話の中には大きな謎が2つあり、ストーリーに厚みをもたせていた
ひとつはストーリーの要である麻薬王「イ先生」である
何と誰一人としてその顔も本名も経歴も知らないのである
見えない「イ先生」の指示に男たちは命を懸けている
もう一つは爆破された麻薬製造工場から助けられた
麻薬取引の外交を行っていた青年ラクの存在である
けがをした彼は、退院してから麻薬取締局の捜査協力者となるのだが
素性も得体も知れない彼の存在は実に謎めいていた
いつどちら側に裏切るかわからない相手と生死をかけた
捜査を行うのである
もはや予測不能は当たり前の設定なのである
そして更に本作ではキャストが個性的であった
その中で特筆すべきは、麻薬の取引先のジャンキーカップルを演じていた
キム・ジュヒョクの狂い方が凄かった
もはや理性などまるでない危険な動物のようだった
大変残念なことだが、本作が遺作となってしまった彼の
熱演は凄まじいものがあった
そして出演時間は短いのだが、抜群の存在感を示していたのが
ラクのもとで麻薬を作る耳が聞こえなく、言葉も話せない若い男女の存在だ
最も危険で最強な二人だが、正気な奴らではない
この役の二人はインパクト十分で、はまり役だった




