9人の翻訳家 囚われたベストセラー
あの世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」で始まる
人気シリーズの4作目「インフェルノ」の出版秘話に
基づいたミステリー映画である
「ダ・ヴィンチ・コード」は少し前に映画化され、内容は忘れたが
私も観ている
出版されればベストセラー間違いなしである「インフェルノ」の
世界同時発売に向けて、情報漏えいを絶対に防ぐため
各国の翻訳家たちを秘密の地下室に軟禁し、翻訳を
行ったという前代未聞のエピソードが本作品の題材である
物語は、フランスの人里離れた村にある大きな屋敷の密室が舞台である
この屋敷の地下に隠された要塞のような密室に、9カ国の翻訳家が集められ始まる
外出はもちろんだが、電話やSNSなどの通信も厳しく禁止されている
翻訳家たちへのミッションは、毎日20ページずつ渡される原本を
それぞれの言語にひたすら翻訳していくといったものだった
やがて物語が動き出すのだが、このような徹底した管理を
しているにもかかわらず、ある夜出版社社長の元に
「冒頭10ページをネットに公開した 24時間以内に500万ユーロを
支払わなければ次の100ページも公開する もし要求を拒めば
全ページを流出させる」という脅迫メールが届くのだった
ミステリーであるから、ここからが見せ場であり、当然
色々なことが起こり、色々な謎が生まれたり、解き明かされていく
最も面白いところである
テンポも良いので、興味深い物語に飽きることなく犯人捜しが出来た
だが後半になり、犯人やその背景と動機が解き明かされたときは
只々納得するしかない気持ちだった
普段私はあまりミステリー作品を観ないので、色々な展開が
新鮮で楽しめたのだが、ちょっとうまく出来過ぎた話に
いくつか疑問を感じずにはいられなかった
そして何より感じたことは、翻訳者たちの話であるのに
翻訳についての内容は、ほとんど無いことである
翻訳は、物語のきっかけとしてでしかなかったことは
ちょっと期待外れだった




