軽食

軽食

よく利用する映画館の施設内には「喫茶コーナー」という空間があり
そこでは休憩や読書や飲食が可能となっている
私もたまに利用させてもらうのだが、比較的長い待ち時間には読書をしたり
少しの待ち時間にはさっと軽食をとったりできるので、とても助かる場所である
実際同じように使っている人が多いので、多くの人々にも
きっとなくてはならない空間になっている場所だと思っている

そんな「喫茶コーナー」での話である
ある日、上映時間より20分ほど早く到着した私は
早速「喫茶コーナー」にボーっと腰掛け、贅沢な時間を過ごしていた
何気に前を見ていた私はその時見てしまったのだった

少し前方に座っていた年配の男性が納豆のパックを袋から取り出した
よくスーパーで三個で一つとして売っているあれである
何か興味深いことが始まる予感がした私は、当然ボーっとなど
していられなくなった

この男性に目をロックさせた私は、次の展開を想像し少し緊張していると
やはり彼は、その場所でその納豆を食べようとし始めたのだった
パックを開け、いよいよ食べる準備に入った男性だったが
そこで少し間が開いた
どうしたのか?と凝視していると、すぐに予想外の行動に出たのだった

何とノック式ボールペンを使って納豆を食べ始めた
開けてから箸がないことに気づいたのだろうが
このアイデアには私も一本取られてしまった
器用に一本のボールペンを使い、納豆を食べきった男性は
少し経ったらその空き容器を袋にしまい、私のすぐ横を
コクとうま味のある香りと共に、去っていったのだった

残された私は考えた
公共の場所での飲食のルールはあるのだろうか?
私は勝手に軽食の範囲内ならOKだと思っていたところがあるが
「軽食」とは、読んで字のごとく軽い食事だろう
納豆は軽いものに当てはまるのだろうか?(確かに重量は軽いが…)
そんなことを考えていたら時間が来てしまったので、映画を待つ列に並んだ

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