最高の人生のつくり方

最高の人生のつくり方

2014年制作のアメリカ映画
タイトルとダイアン・キートンの姿が確認できただけで
作品の方向性がわかってしまう
そして観終わって感じたことは最初に抱いたイメージ通りの
作品ということである(当然、悪い意味ではない)
ほっこりとしていて心温まる大人のラブストーリーである

大人と書いたが主演のマイケル・ダグラスとダイアン・キートンは
もう70歳くらいなので、大人を越えたといってもよいだろう
よい言葉がすぐに見つからないのであるが、例えば「高齢者の恋愛」と
言うと魅力がガタ減りになってしまう…  実に難しい…

そんな少し間違えると誰にも観てもらえなくなるような設定でも
作り手が上手であれば素晴らしい作品になる
そんなことを感じさせてくれる作品でもあった
何せ脚本は「恋愛小説家」を手掛けたマーク・アンドラス
そして監督は「スタンド・バイ・ミー」の名匠ロブ・ライナーなのだ

ストーリーは実によくある感じであった
それはとても入り込みやすく、違和感を感じないという点で
このような作品にとっては基本中の基本なのかもしれない
リア(ダイアン・キートン)とオーレン(マイケル・ダグラス)は
アパートの隣人である
リアもオーレンもパートナーを亡くしてから一人暮らしをしている
自己中心的で頑固な不動産エージェントのオーレンはアパート内の
大勢から嫌われている
当然リアも最初はオーレンが大嫌いであった
このあたりも先は見えてしまうが、よくある設定である

やがてオーレンのもとに突然、疎遠になっていた息子が現われる
そして、それまで存在さえ知らされていなかった9歳の孫娘サラを
預かってほしいと頼まれるのだった
そのサラとの暮らすことによってオーレンとリアに変化が現れるのだった

主演の二人が作品のほとんどを引っ張っているような作品であるが
どちらも百戦錬磨のベテラン俳優であるので、安心して楽しめる作品だと思った
そして二人の好演を観ると、マイケル・ダグラスもダイアン・キートンも
まだまだ現役で活躍して欲しいと思ってしまうような作品だった

あるいは裏切りという名の犬

あるいは裏切りという名の犬

以前、「そして友よ、静かに死ね」という作品を観た時に
この作品の監督であるオリヴィエ・マルシャルについて少し調べたことがあった
その時に、彼が監督した他の作品を眺めていた時、このタイトルを見つけた

それからというもの、この強烈なタイトルが私の頭をめぐるようになった
そして「果たしてどんな作品だろう?」と気になるようになった
年末休みが近くなったある日、もう買うしかないと思いDVDを購入した
どうしても正月休みの間に観たいと思ったのだ

「そして友よ、静かに死ね」もそうであったが、この作品
「あるいは裏切りという名の犬」も、ノワール色強いハードボイルド作品である
そういった作品には警察が登場することが多いのだが
監督のオリヴィエ・マルシャルは、元警察官という映画監督としては
かなり異色の経歴を持っている
そしてその経歴を生かしてか?監督だけでなく、これら2作で脚本も手掛けている
(共同作業ではあるが)

私にはこれだけでも大変興味深いのだが、実はこの作品は、あの名優
ロバート・デ・ニーロ製作によるハリウッドリメイクも決定しているという
これだけの前情報があると、観る前からかなり期待してしまう

それで実際観終わった感想としては、予想通りの男を感じる渋い作品だった
途中までは、あまりの展開の遅さに、ちょっと退屈さを感じてしまったりもしたが
物語が大きく動いた後半は、緊張感あり見逃せないようなさすがの展開だった
そしてダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューという主役の二人
このフランスを代表する名優たちの安定感は絶大だと思った

武装グループによる現金輸送車連続襲撃事件が発生する
その現場で鉢合わせするBRI(探索出動班)とBRB(強盗鎮圧班)
BRIのリーダーは、ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)
BRBのリーダーは、クラン(ジェラール・ドパルデュー)である
同じ警察組織にありながら激しく対立する2つの組織
そしてこのリーダー2人には、組織の対立に加え、個人的な因縁も存在していた

この2人の間に起きる裏切りと挫折、出世と復讐が描かれているのだが
特に後半は大変見ごたえある作品になっている
私は、やっと前から気になっていた作品を観ることが出来て安心した気持ちになった

 

お!バカんす家族

お!バカんす家族

2015年制作のアメリカ映画である
タイトルが示している通りコメディー作である
個人的にアメリカのコメディー作品の中には耐えられないくらいの
下品な作品があるので、そんなに好んで観ることはないけれど
ポスターの中で笑っている主演のエド・ヘルムズの楽しそうな顔が
何故だか気になってしまい鑑賞してみた

格安(恐らく)航空会社でパイロットとして働くラスティ(エド・ヘルムズ)は
愛する妻とかわいい2人の息子と仲睦まじい家庭を築いていた
ある日突然、すっかり薄れてしまった家族の絆を再び取り戻そうと思い立った
そこで同じ場所ばかりでマンネリ化していた毎年恒例の家族旅行を一新した
新たな目的地は国民的テーマパーク「ウィリー・ワールド」であった

私は本当にこのような施設があるのか?
気になって調べてみたのだが架空の施設のようだった
この架空の施設に向かい、ラスティ以外はまるで乗り気ではないのだが
半ば無理やり家族を乗せておしゃれなレンタカーで家族の絆を取り戻すべく
アメリカ横断の旅に出発したのだった
当然だが、この家族旅行は行く先々で災難に見舞われる爆笑(?)の旅に
なるのだった

序盤のパイロットの仕事時に起きる乱気流のシーンなどは
ある意味アメリカお約束のコメディー映画といった感じだったが
間抜けなレンタカーに乗った旅が始まってからは少しずつ面白くなっていた
そして私は温泉のシーンがとても面白く、大笑いさせてもらった

コメディー作なのでストーリーは正直どうでもよいと思って
鑑賞していたのだが、意外にこの作品はストーリーに意味を
持たせた作りになっていた
そして最後にはハッピーな気持ちにもさせてくれるような
ハートウォーミングな一面も持ち合させていた
このあたりが、ただ下品で笑わせるだけの作品との違いに思えて
私には好ましく思えた

最後になるが、イケメン筋肉男のクリス・ヘムズワースがよくこのアホ役で
快く出演してくれたものだと感心した
おそらくどんなアホでもあの格好で義理の兄貴夫妻のいる寝室に
登場しないだろう?
観ている私もかなりびっくりさせてもらった

それでも私には許容範囲内のコメディーで面白かった