感染家族

感染家族

韓国映画で感染ウィルスを扱ったパニック作品は最近多いと思う
2017年に公開された「新感染 ファイナル・エクスプレス」は
とてもスリルある作品で、観ている間中ストーリーに
かなり引き込まれてしまったことを思い出した

そしてまだ観てないが、その作品の続編で今年始めには
「新感染半島 ファイナル・ステージ」が公開された
この作品もかなり多くの映画館で公開されていたので
コロナ禍ということもあり観た人は結構いると思う

この作品は2019年制作なので、ちょうどそのシリーズの第一作と
続編の間に制作、公開されたようだ
日本公開も2019年だったようだが、当時は全然気が付かなかった
まさか翌年にコロナウィルスによる感染がこれほどまでになるとは
誰も予想できなかったことだと思う
そういったことで現在と公開当時ではこの作品への注目度は大きく違うだろう
私はアマゾンプライムでの評価が大変高かったので観ることにした

後から振り返ると最初のシーンの雨の中で若者が車をぶつけ
気味の悪い男に牽引されるシーンが最もホラーっぽかった
その後若者のゾンビが唐突に現れるが、そのありきたりな風貌は
すれ違う村人にも観る側にも緊張感を与えるのもでなかった
徐々にコメディー作だとわかってくると観ている側に安心感が出てくる

安心とは、突然恐ろしいシーンに変貌したり、話が込み入ってきて
油断しているとストーリーに置き去りにされることがないという意味である
許容の範囲で推移する映画だとも言える

多くの絶賛レビューに書かれているように確かに面白いのだが
私はこういった作品の楽しみ方がよくわからない
都合よくて、あちこちに突っ込みどころが満載のストーリーを
「しょうがないなぁ~」などと広い心で楽しめば
もう少し違ってくるのだろうが、どうしてもそんな風に観ることができない
だから楽しい時を過ごしたというより、言い方は悪いが時間を有効に
使えなかったと思ってしまったりする

ネクスト・ドリーム  ふたりで叶える夢

ネクスト・ドリーム  ふたりで叶える夢

2020年制作のアメリカ・イギリス合作作品
前情報はほとんどなしで観たが、前向きでとても良い作品だった
ハリウッドの音楽シーンを舞台に有名シンガーとその付き人の
それぞれの夢に焦点を当てた作品である

主役はたぶん付き人マギーを演じたダコタ・ジョンソンに
なると思うが、主なところはほとんど有名シンガーである
グレースとマギーの二人のシーンなので、二人が主役かもしれない
グレースを演じたのはトレイシー・エリス・ロスである
ほとんどの映画情報ではトレイシー・エリス・ロスの名前の前に
偉大なシンガーの娘と紹介がされていた
そうダイアナ・ロスの娘なのである

二人の立ち位置の設定の具合もなかなか面白い
グレースは有名シンガーと私は呼んだが、かつてはヒットを連発した
ビックシンガーだが、長く新曲を出していない
ずいぶん前になるが、最後に出したアルバムはセールス的に大コケしている
往年のヒット曲を歌ってショーを行う毎日である

マギーは音楽プロデューサーになる夢を持ってはいるが
現実の厳しさも理解している
食べていくために有名シンガーであるグレースの付き人をすることで
憧れに近い環境で働くことに喜びを感じながらも、結局は現実的に
夢に近づけてない自分に苛立ちとあきらめを感じ始めていた

グレースのマネージャーやお偉いさんなどの周辺の人たちは
守りの仕事ばかり持ち込んでくる
新曲を封印し、今風のアレンジに変えたベストを出すように仕向けたり
毎日同じホールで同じショーを何か月も続けるよう勧める
リスクを負ってでも新曲を歌いたいグレースと同じ意見なのは
最も下っ端である付き人のマギーだけであった

グレースの唯一の理解者になりかけていたマギーだったが
ある身勝手な行動でグレースの信頼をすべて失ってしまう
付き人をやめ、田舎に戻り、くすぶっていたマギーだったが
ある日、奇跡的な展開が訪れるのだった

この作品とにかく映画の中で流れる音楽のカッコよさはずば抜けている
シンガーを演じたグレースの歌声を聞けばその実力はすぐにわかる
そしてダイアナ・ロスの娘であることも納得するだろう
久しぶりにサントラが欲しくなる作品だった

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち

2020年制作のアメリカ映画である
この作品は映画館で予告を見た時に、すごく観たいと思った作品だった
予告映像も迫力があって良かったが、それ以上に女性のスタントマンという
映画では重要なシーンに関わっているのだけれど、普段スポットが
当たらない世界への興味がとても大きかった

この作品にとても興味を持った私だが、普段よりアクション映画が
好きかと言えば実はそんなことはない
この作品の製作総指揮にクレジットされている女優ミシェル・ロドリゲスの
代表作「ワイルド・スピード」シリーズも1本も観てないのだ

前の話の続きになるのだが、女優がスタントウーマンの作品の
製作総指揮というのも何だか面白いと思った
スタントウーマンへのリスペクトがあるからこその行動なのだと思う
アクション映画によく出演する女優ならではの視点だと思う

作品はスタントウーマンの歴史から現在までを、今も実在する
レジェンド・スタントウーマンの証言と映像を交えながら
進行するドキュメンタリーとなっていた

古いスタント映像とそれに関わったレジェンド・スタントウーマンの
話は、私にとって知らないことだらけで大変興味深いものだった
貴重な話と映像だが、この作品を観なければ知ることなく
終わってしまうものに思えた
そんな意味からしてもこの映画の制作意義は大きいだろう

スタントウーマンの歴史は、ハリウッドでは1960年代から
始まったというからすでに60年もの歴史がある
初期のスタントシーンの映像も流れていたが、映像の技術も今ほどないその当時は
正に体当たりの危険なスタントを強いられていたように思えた
しかも衣装も女優が着ているものなので、決して動きやすいものではない
衣装は男性スタントより大変に思えた

そして1960年代と言えば、差別の問題も大きい
黒人差別に加え、男女の差別もひどかったことが伺えた
女性が一度でもスタントを断れば、もうその現場では
仕事が回ってこないのだ
加えて、男性スタントマンは組合に入れるが女性は組合にも
入れない時代だったのだ
そんな中で誰よりも危険な仕事をしていたのである

現在のスタントウーマンの凄い仕事も見ながら
スタントウーマンの歴史にも触れられる作品だ