コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義

コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義

昨日の第一作の続編として2016年に制作された二作目である
立場は変わっているが、主要人物だったリー(レオン・カーフェイ)や
署長に登りつめたラウ(アーロン・クオック)などの主要キャストは変わらない
そしてこの二人の対立関係も変わらないのだが、話は前作を引きずりながら
大きく発展している
それだから前作を観てないと、ちょっとついていけないような作品になっている

物語はスケールが大きくなり、警察組織内にとどまらず国を動かす人々も
この二人の因縁的な争いに絡んでくる
そして作品の方向性は、アクションというより人間関係の闇を
クローズアップしたようなサスペンス色が強くなっている

本作の目玉の一つだと思うが、この作品から加わったキャストが豪華である
二人の大物俳優が参加しているが、その一人は悪の黒幕を演じる
チャン・クォチューである
少し前に4kデジタルリマスターされた237分の大作「牯嶺街少年殺人事件」を
観たが、この作品に息子のチャン・チェンと共演していたことを思い出す
今回の作品では、悪の黒幕を太々しく貫録ある演技で演じていた

そしてもう一人は、香港映画の顔の一人であるチョウ・ユンファだ
この作品では、何と弁護士の役で出演していた
特徴ある眼鏡姿の彼は、インテリ弁護士として全く違和感なかった
窮地に追い込められたラウ長官に逆転打となる情報を提供するという
実に渋くて、映画的にイイ役を演していた

警察誘拐事件を見事な捜査指揮で解決し、ライバルだったリーを押しのけ
警察署長に就任したラウ
一方で争いに破れたリーは、息子ジョーが警察誘拐事件の主犯格だったこともあり
組織から一定の距離を置かざるを得ない位置に追い込まれていた

そんな時、警察誘拐事件の犯人が逃走し、ラウの妻を人質に取られてしまう
そしてその犯人から投獄されている事件の主犯格のジョーを解放するよう
要求があるのだった
その後のミスでラウは、このジョーを逃がしてしまうことになって
この不手際で、ラウは辞職寸前まで追い込まれる
同じ頃、黒幕がリーのバックに付き、もう一度リーを署長に推す動きが
活発化した

アクションと人間関係の妙で、かなり楽しめる作品となっていた
個人的には二作目のほうが好みだった

 

コールド・ウォー 香港警察  二つの正義

コールド・ウォー 香港警察   二つの正義

2012年制作の香港映画である
この作品だが、2012年の香港映画界で、年間興行収入
ナンバーワンを記録した作品である
そして2016年にも続編が制作された
その続編も好評であったので、第三弾が制作されることになっていたが
香港デモの影響で、こちらは暗礁に乗り上げているようである

いわゆる警察ものになるのだが、難解な事件にいろいろな人間関係が絡み合い
緊張感のある作品になっている
香港最大の繁華街モンコックで爆破事件が起こり、その直後に爆破事件に
出動した5人の警官が車ごと姿を消した
そしてこの警官行方不明事件は、身代金要求の誘拐事件となった

海外出張中の香港警察長官に代わり、次期長官との呼び声も高い
行動班副長官のリー(レオン・カーフェイ)が捜査の陣頭指揮を執っていた
リーのとった作戦は、人質救出作戦「コールド・ウォー」と呼ばれるものであった
しかしやがて、消えた車にはリーのひとり息子で同じく警官である
ジョーが乗っていたことが判明したことから
冷静な判断をとることが難しいと指摘され、リーは陣頭指揮の
責任者から外されることになるのだった

そのかわりに陣頭指揮を執ったのは、こちらも次期長官候補として評判の高い
保安管理班副長官のラウ(アーロン・クオック)であった
このタイプの違う二人の次期長官候補である副長官が主役となる作品である
当然、二人の側近にいる優秀な部下まで巻き込んでの
お互いの意地とメンツをかけた熱い戦いが、事件と共に
繰り広げられていくのだった

最後に誘拐事件の犯人がわかるのだが、意外な結果にちょっとびっくりさせられた
そして二人の長官の確執も溶け、万々歳かと思いきや
続編へのいざないが、しっかりと織り込まれていた
確かに面白い作品だとは思ったが、その年のナンバーワン映画と言われると
私的には、ちょっと?だと思う感じがした

 

リセット 決死のカウントダウン

リセット 決死のカウントダウン

あのジャッキー・チェンがプロデュースを手がけた
2017年制作の中国映画である
只、監督は昨日ブログで紹介した「ポイントブランク 標的にされた男」の
韓国人監督チャンがメガホンをとっている
私は、チャン監督作品ということが鑑賞の理由となったのだが
タイムリープ装置を使ったSFアクション作品である

主人公は、ネクサス研究所でタイムリープ装置の研究に長年にわたって
取り組んできた女性物理学者シアティエン(ヤン・ミー)である
彼女たちの研究は順調な成果をあげ、何と生体組織を110分だけ過去に
遡らせることに成功するのだった
これから人体も含めた実験を行う段階での発表だったのだが
これが映画的には、ここがミソとも思えるような最も良いタイミングなのだ

当然、このニュースはニュースで大きく取り上げられ、そのおかげで
今後の研究の追加資金は集まったのだが、この発明が世間に知れ渡ったことで
シアティエンにとって最悪の事件が起きるきっかけとなってしまったのだ
それは、この研究データと引き換えの条件で、母子二人で暮らす
シアティエンの最愛の息子トトが、犯人のツイフー(ウォレス・フォ)に
誘拐されてしまった

息子を取り返すためシアティエンは、研究所から研究データを盗み出して
ツイフーに差し出したのだが事態は最悪で、息子は殺されてしまうのだった
そこから息子を助けたい一心で未完成の装置を使い、命懸けで息子が生きていた
110分前の過去に向かうシアティエンの旅が始まるのだった

シアティエンは2度過去に向かったのだが、タイムトラベルした
過去にもシアティエンが存在するため、計3人のシアティエンが出てくる
平行世界(パラレル・ワールド)では当然のことかもしれないが
観ている私は、最初かなり戸惑った
よく見ていると、同じ人物なのだが、3人それぞれ特徴があったので
注意して観てなくとも違いがわかるようになった

タイムトラベルと平行世界の違いもよくわからないのだが
過去にあった事実を変えることと、平行世界の存在とは
ちょっと違うような気がして、個人的には消化不良な感じはあった

そしてもう一つ、誘拐犯のツイフーがイケメンで表情も鋭く、強者オーラが
凄いのだが、実際は今一つ弱くて、間抜けなところが何だか可笑しかった