クレイジー・ナイン

クレイジー・ナイン

2015年制作の香港映画である
タイトルのとおりでクレイジーな人たちが繰り広げる
ハチャメチャな作品である
(タイトルにナインとついているので、9人だったかもしれないが
数える余裕もないようなテンポのある作品だった)

そしてコメディータッチではあるが、ブラックコメディーにも思えるし
グロいシーンも多いので、ジャンルに収まらないような作品である
かといってこれまでにないような新しいタイプの作品ではなく
どの国の映画にも必ず何本かはありそうな作品である
何だか書けば書くほど的から遠くなっていく感じがあるので
概要はこれくらいで終わりとする

私はこの作品を観ている間、終始演劇を観ているような感覚があった
理由は舞台が固定されているところが大きいと思う
ストーリーの大半は深夜のコンビニが舞台となっており、そこに勤める
店員たちと個性的な客とが起こす、正にクレイジーで変な話なのである
コンビニで起こる数々の出来事の一つ一つも、どこかユーモラスで
突飛なことろもあり、演劇っぽく感じられた
相当忠実に舞台化できそうな作品だと思った
(それが面白いか?は別の問題として…)

主人公は32歳のラウである
公営住宅に両親と兄と暮らすラウにとって、家の中に自分が
休まるような居場所はない
かといって家を出るような金銭的余裕はない
そんなラウがバイトをクビになり、目的もなくフラフラと道を歩いている時に
偶然に例のコンビニを見つけ、立ち寄る
そこで求人のビラを見かけ、応募してみたところその場で採用された
これまた一癖ありそうな店長からすぐにタイムカードを打って着替えてこいと
言われ、コンビニ店員としてこのストーリーが動き出すのだった

そこからのストーリーは、ほとんど無いに等しく
言葉で説明すると、面白さが半減するような感じなので書かないが
どちらかというと、スピード感やテンポの中に
ユーモアやグロさや驚きがちりばめられている感じだと思う
何も考えずに黙って観る作品だと思う

何に向かっているのか?は、まるでわからないし
突然グロいシーンにもなったりするので、変な緊張感もあったりして
飽きることなく観ることはできる
只、映画に感動や鑑賞する意味を考えたりする人には、この作品は
合わないだろうと思う

 

ギャングバスターズ

ギャングバスターズ

この作品は新型コロナによる外出自粛要請中に
アマゾンプライムビデオから鑑賞した作品である
この自粛期間に同じように何本かの映画を観たのだが
不思議なことに、どうも普段観ることの多いジャンルとは
少し違った作品を好んで観ている感じがする

私の場合はストーリーのシンプルなスパイ映画やアクション映画を
この期間本当によく観ているが、普段映画館で観る時は
そのジャンルの作品はあまり好んで観たりしない
人にもよると思うが、自粛というある意味、特殊な状態が
精神や感情などに何か普段とは違った変化をもたらすことも
ありうるかもしれない
とにかく自分でも面白くなるほど、そんな作品ばかり観ていた

この作品は2012年制作のアメリカ映画である
当時日本の劇場で公開されたかどうかは定かではない
アメリカ映画であるのだが、私は出演者をほとんど知らなかったので
多分この映画はB級映画なのだと思う(きっとそうだろう…)
アクション映画だと薄々わかって観たのだが、観終わった時に
かなりコメディーの要素も多くあって観やすい作品だと思った
私には面白くて、スカッとできる作品だった

私が勝手に思っているルールだが、アクション映画の良いところは
ストーリーのシンプルさだろう
設定が意外だったりすることはあるのだが、良いアクション映画は
ストーリーが大抵シンプルだ
別の言い方をすれば、本当の目的さえ観る側が分かっていれば
あとはどれだけ脱線してもよいと言える
だからストーリーはシンプルでも面白い作品ができるのだと思う

この作品もそこはしっかりと抑えている
ある日、ちょっとドジな荒くれ者のギャング3兄弟のところに
セクシー美女のセレステが仕事の依頼にやってくる
元夫でギャングであるカルロスから奪われてしまった息子(ロブ)を
取り返してほしいと依頼される
当然、この3兄弟はその依頼を受けて、ストーリーが動き出すのだが
ようやく出会えたロブは障害を持つ内気な少年だった

少年とこの3兄弟の関係も段々とイイ感じになっていくし
当然、カルロスの凶悪な手下(個性的なキャラの奴ら)が追いかけてくる
そしてさらに地元の保安官や連邦捜査官も巻き込んで
俄然面白くなっていくのだった

今思い返しても実にシンプルな作品だ

ねずみくんのチョッキ展

ねずみくんのチョッキ展

1974年に登場した一冊の絵本「ねずみくんのチョッキ」
大人気となったこの絵本はシリーズ化され、現在36冊にもなる
そして売り上げが、累計で400万部を超えるベストセラー作である
私の家の絵本棚にも何冊か年代物が置かれている

この「ネズミくんのチョッキ」の誕生45周年を記念して初めての
大規模展覧会が開催されている
横浜赤レンガ、藤枝文学館、東京松屋銀座などを巡回するが
私は藤枝文学館で開催されている展覧会に行ってきた

よくよく考えてみると、この「チョッキ」という言葉も現在では
かなり使われなくなった
同じように使われなくなった言葉に「さじ」、「とっくりセーター」などが
あるが、私はたまに勤め先などで言ってしまうと若い社員などは
意味が通じないらしく、???な顔をしていることがある
時の流れを感じる瞬間である

今風の言葉だと「ベスト」となるだろう
では「ねずみくんのチョッキ」でなく「ねずみくんのベスト」という
タイトルではどうだろう?
小綺麗な名前だが、チョッキのように小さい言葉がないので、リズミカルに
聞こえないような気がする
体が小さく、動きが速いねずみくんには、チョッキという言葉のほうが
合っていると思った

会場には「ねずみくんの絵本」シリーズの貴重な原画、約150点が
展示されていた
今まで絵本で見ていたものを原画を見る機会はあまりないだろう
中には絵本一冊分、作品すべての原画を展示しているものも少なくないので
ストーリーと絵をじっくりと鑑賞できる
私は「ねずみくんのチョッキ」と「りんごがたべたいねずみくん」への
思い入れが強いので、懐かしく思いながら何度も鑑賞した

あの独特の白い背景に、ポツンと小さなねずみくんを描いた印象的な
構図は、フォルクスワーゲンの広告からインスピレーションを
得たのものであることは、今回の展示で初めて知ったことであった
ねずみくんは、さらに赤いチョッキを着ているので、モノトーンの中の
このトレードマークの赤いチョッキが大きなインパクトを与える

そしてこの展覧会
グッズ売り場が実に充実していた
バラエティーに富んでいて、大人でも欲しくなるものが多い
会場では、「買ってくれ!!」と泣いている子供が何人かいたが
その気持ちが私にもよくわかった