スパイ・ミッション シリアの陰謀

スパイ・ミッション シリアの陰謀

2017年制作で2018年12月に日本で劇場公開されたらしい
イギリス映画である

新型コロナの影響で全国的に映画館は、つい最近まで閉館していた
この期間、私の中で映画を観る主流は動画視聴サービスだった
何社かあるサービス会社は、どこも同じようなルールだが
無料視聴できるタイトルが大変多いので、漠然と何か観たいでは
迷ってしまって、なかなか決定できないこともある
この前など観たい作品を探すのに2時間もサイト内を探検していた

この作品は比較的早く決めることができた
スパイもので上映時間は93分と短く、評価も星4つとなかなかだ
迷いなく観ることにしたのだった

ハワード・カプランの小説「ダマスカスへ来たスパイ」を映画化した
作品だというが、話の筋はシンプルだ
イスラエルの諜報機関モサドに所属する優秀なスパイであるアリ
主人公で当然イケメンの彼は、ハンス・ホフマンという偽名を使い
職業もドイツの絨毯バイヤーになりすまし、シリアに潜入する
その本当の任務は化学兵器計画を探るため潜伏している仲間の
スパイをシリアからイスラエルへ脱出させるためだった

観終わってから映画の解説を読んで、初めてアリの任務の詳細が
解った次第であるが、映画の中ではよほど気を付けて観てないと
彼が侵入した目的の詳細までは、わからない(と思う…たぶん)

シリアに入ってからすぐに尾行されていたり、命を狙われて
一応危ない目にも遭遇するのだが、観ていて不思議と緊張感は感じない
スパイ映画だという先入観が頭の片隅にあるからなのかもしれないが
007のような、ど派手なシーンがないことも、ユルイ緊張感の
原因なのかもしれない

そして話の筋はシンプルだが、枝葉の部分にはシリアという土地柄による
政治的、宗教的な背景など色々と小難しいところもあるように思えた
シリアや中東の情勢の知識が無いことで、この映画の本当の面白さを
理解できてない気がしてしまう感じは確かにあった
そんなこともあり、後味さっぱりのスカッとするような作品ではなかったが
それなりに楽しめる作品だったと思う

れんげ荘  群ようこ

れんげ荘  群ようこ

群さんの人気シリーズの第1作である
このシリーズは、現在は第3作まで発売されている
私はたぶん普通の人とは少し違う読み方をしていて
最初に第3作目の「ネコと昼寝 れんげ荘物語」を読んだ
それが面白かったので1作と2作を購入し、この1作目を読んだのだ
このシリーズは話の設定からそれが可能だと思えたし
細かな連続性はないので、単発だけ読んでも十分楽しめる作品だと思う

このシリーズの話の骨格となっているのは、40代半ばで早期退職し
退職後は働かず、貯金を切り崩して一人暮らしを始めた女性キョウコの
日々の生活が描かれているのだが、第1作目であるので
そのような生活を選択するに至った背景が、わかる作品になっている

45歳で有名広告代理店を早期退職し、都内だが信じられないくらいに
家賃が安く、そして倒れそうなほど古いアパート「れんげ荘」を借り
初めての一人暮らしを始めるキョウコの新生活がスタートする
働きずめで死んでいった父親、世間体を気にしすぎの几帳面で
いつもキョウコを口汚く罵る母親との二人生活が、彼女を早期退職させ
一人暮らしを始める原動力になったことが大変わかりやすく伝わってきた

そして「れんげ荘」の初期の住民についても知ることができた
若い料理人見習いが住んでいたことも知らなかったし、お隣さんの
クマガイさんが入院したことも初耳だった
そういった第3作目の「れんげ荘」を先に知ってしまっているからならではの
読み方もできたりして、何だか面白い感覚を味わえた

初めて住んだれんげ荘で梅雨時のカビと夏の蚊と冬の寒さを
体験した話は、とても大変そうだけれど、どこか楽しそうでもあり
快適な日常生活に比べ、(考えようによっては)ずっと季節を感じる生活に思えた

次の第2作ではどんな展開となっているのだろうか?読む前から楽しみである

ミッドナイト・ランナー

ミッドナイト・ランナー

2017年制作の韓国映画
私が韓国映画でよく観ているクライムサスペンスとは
全く違うジャンルの作品である
観終わった感想としては、コミカルな要素の強いアクション映画という
感じの作品に思えた
良くも悪くも軽い感じで、良くも悪くもとても観やすい作品であった

警察大学の学生2人が主人公である
全寮制の警察大学に通うギジュンとヒヨルは
学校に外出許可を申請し、繁華街に遊びに繰り出した
酒を飲み、気持ちよくなった彼らは、街を歩く1人の女の子を
ナンパしようと、どちらが声をかけるかを相談している時に、何とその女の子が
目の前で拉致、誘拐されてしまったのだった

まだ半人前ではあるが、やる気だけは満々の彼らは、目の前で起きた事件を
何としてでも自分たちの手で解決しようと動き出す
現場に残されたトッポギひとつが解決への突破口となって、やがて誘拐事件の
背景にある大掛かりな臓器売買組織の姿が見えてくるのだった

冷静に考えれば、トッポギひとつからこんな大掛かりな話になっていくのだから
ストーリー自体は、かなり都合よくて強引なところもあるのだろう
更にストーリー以外にも、現実離れした感じがするシーンは多々あった
しかし、不思議とコミカルなシーンが多く、全体を通しての緊張感は
あまりないことから、大概のことは目をつぶり許せてしまう感じはあった

ラストシーンもストーリーを知っているわけではなくとも、彼らは間違いなく
犯人たちをやっつけると確信が持てたし、しかも2人とも死ぬことは
ないとも予想はできていた
そんなわかりやすく単純明快で、先も読みやすい作品ではあったが
私は、かなり物語に引き込まれたし、楽しく鑑賞できた

続編を期待させるようなテロップがあったので
もし作られたら、その作品も観てみたいと思った