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2018年制作のアメリカ映画
実話を基にした映画だという
子供のころから約30年もの間、毎年1か月もの期間かけて
鬼ごっこを続けているおじさんたちを描いたコメディ作品である

私は正直そんな奴らがアメリカにいたんだ!と思うより
アメリカにも鬼ごっこがあることのほうが驚きだった
そしてタイトルの「TAG タグ」は、英語で
鬼ごっこという意味だということも初めて知った

ホーギー、ジェリー、ボブ、チリ、ケビンの計5人の
仲間で行われる恒例の鬼ごっこであるが
メンバーの中でジェリーは約30年もの間、1度も鬼に
捕まったことがない設定である
それだから他の仲間たちはどうにか彼を鬼にしてやろうと狙っている
私はこの設定が現実離れしていて、どうしても引っかかってしまい
最後まで馴染むことができなかった

しかもこの年はジェリーの結婚式が鬼ごっこの時期と重なることになった
浮かれて油断が生まれるこのチャンスを生かしてジェリーを鬼にするべく
他のメンバーは張り切ってこの年の鬼ごっこに挑むのだった

鬼ごっこのシーンも演出が過剰で現実離れしていた
映画として魅せるための演出だが、私にとってあまり魅力は感じられなかった
ここに力を入れず5人のこれまでを掘り下げてほしかったと思った
どこか唐突に鬼ごっこが始まった感が強いのは
前置きが少なすぎる結果のように思う

全米とまでいかないものの、コロラド、オレゴン、ワシントンと
鬼ごっこをするためだけの移動にしては、呆れてしまうような距離だ
きっと規模も移動距離も子供のころから比べれば格段に大きくて
広くなっていったに違いない
ここにも時系列での繋がりが薄く、現在行われている鬼ごっこだけを
描いている感じが強い

最後のシーンは仲間たちの友情を感じてホッコリさせられた
このエンディングに持っていくのならやっぱり鬼ごっこのシーンの
派手な演出は必要ないと思ったし、30年鬼になってないという
設定すらいらないのかもしれない
鬼ごっこという名の同窓会を皆楽しんでいるということでよいと思う

実際に鬼ごっこをしていたご本人達がエンディングの映像で登場したが
実に楽しそうに普通の鬼ごっこをしていた

メリッサ・マッカーシー IN ザ・ボス

メリッサ・マッカーシー IN ザ・ボス  世界で一番お金が好き!

2016年制作のアメリカ映画
ポスターのメリッサ・マッカーシーが迫力満点で
アマゾンプライムを検索していて素通りできなかった
この作品、おそらく日本の劇場で公開はされなかったと思うが
DVDには「初登場 全米1位」というステッカーが貼られているから
本国では人気のあった映画かもしれない

ポスターの様子からニューマンドラマを想定する強者は少ないと思う
きっとおおよその人がコメディー作品を予想するだろう
私も前知識なしで鑑賞したが、コメディーに違いないと思って観た
そして予想通りアメリカらしいコメディー作品になっていた

メリッサ・マッカーシー主演であることもポスターを見ただけで
疑う余地はないと思うが、今回彼女が演じるのはお金のためなら
何でもやり遂げるような凄腕の女性実業家ミシェルである
順調に商売を軌道に乗せてきたミシェルだったが、ある日
インサイダー取引を告発され逮捕されてしまうのだった
密告者は元恋人ルノーだった

やがて刑期を終えたミシェルは出所したものの、無一文で行く当てもない
そこでシングルマザーの元秘書クレアが娘と暮らす家に転がり込むのだった
居候をしながら新たなビジネスで再出発を図ろうとするミシェルだったが
上手くいかず、クレアの家でくすぶる日々が続いた
そんなある日、ミシェルはクレアが作るケーキ(ブラウニー)が
とてもイケていることに気づくのだった
アンテナの鋭いミシェルは、このブラウニーにビジネスチャンスを
見いだすのだった

この手の作品は強烈な主人公の弾けっぷりが映画の出来に直結する
それを当然よく理解している彼女はかなりの弾けっぷりで作品を盛り上げていた
そして相棒のクレア(クリスティン・ベル)の真面目で地味な女性象との対比も
メリハリがあって、キャラクターが立っていて楽しめる

98分と短めの作品なのだが、テンポが良い作品なので
体感はもっともっと短く感じてしまう感じがした
かなりお行儀も言葉遣いも悪いのだが、痛快でスカッとできる作品だった
アメリカで人気があった理由が何となくわかるような気がした

目撃者

目撃者

日本での劇場公開が2019年だった韓国映画
私は記憶に全くないので、近所では公開されなかったかもしれない
韓国映画の得意なジャンルであるサスペンススリラー作品である
出演は比較的地味な役者が多い作品だが、本国では結構ヒットしたようである

やっぱり気になったので公開についてちょっと調べてみたところ
日本での公開は、ヒューマントラストシネマ渋谷と
シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2019」で
上映されただけだったようである

早速観始めた感想であるが、まず観始めてすぐに引き込まれる
それは日本人の多くにも該当するような身の周りにありふれた
普通の暮らしに近い設定とストーリーが原因していると思う
街の風景が日本に似ていることも大きいと思った

それに加えストーリーの構成が日本のテレビ番組のサスペンスものに
よく似た造りになっていることも妙に引き込まれる要因だと思う
序盤に事件が発生し、登場人物が振り回されるといった
サスペンスの王道ともいえる構成は、なじみが深く観やすい

ある集合住宅に住む会社員サンフン(イ・サンミン)一家が主人公
可愛い幼い娘と奥さんとの3人家族のサンフンは銀行ローンで
マンションを買い、大きな集合住宅に引っ越してきたばかりだ
ある夜、自身の新居祝いの飲み会から泥酔状態で帰宅すると
外から女性の悲鳴が聞こえた
その時、ベランダに出てしまったサンフンは、玄関の広場で帽子を被った男が
ハンマーで女性を殺害するところを目撃してしまう

すぐに状況を理解したサンフンはとっさに身を伏せたが、犯人は灯りが
点いていたサンフンの部屋があるフロアの階数を一つ一つ数えていた
ここからその男にサンフン達のような「目撃者」が復讐されるといった話である

この作品を観て
直接的恐怖も、もちろん怖いのだがいつ襲われるかわからない恐怖は
もっともっと怖くて、精神的にもボロボロになってしまうことがよく理解できる
そういった心理的恐怖をうまく表現した作品だと思う
私も観終わった時には、かなり疲労していることに初めて気づいた