3MA  コンサート

3MA  コンサート

アフリカの3つの国から3人の弦楽器奏者が集まった
スーパートリオが3MAである
先日、静岡AOIで3MAのコンサートが開かれた

マリからはコラ奏者であるバラケ・シソコ
マダガスカルからはヴァリハ奏者のラジェリー
モロッコからはウード奏者のドリス・エル・マルミ
皆各国を代表するような一流奏者である

グループ名の3MAであるが
3人が住む国の頭文字が共通言語のフランス語で
MAとなることから3MAと名付けられているという
モロッコはフランス語でMarocと書くことも初めて知った

3人の演奏している弦楽器が個性的である
私は唯一「ウード」だけは、演奏を聞いたことがあったが
その楽器がウードという名前だとは知らなかった
コラやヴァリハについては名前もその音色も初体験だった
浜松市の楽器博物館に展示されていた気がするので
形だけは見たことがあるかもしれないが、実に個性的な形なので
演奏方法は想像できないような楽器である

そんな程度の知識で参加したこのコンサートだっだが
聞き終えての感想は、実に素晴らしいコンサートだと思った
初めて聞くアフリカの弦楽器の繊細で美しい音色に
すっかり魅了されてしまった
そして演奏された曲も聞きなじみのある曲ではなく、私には新鮮な曲だった
曲の多くは、何処かおおらかで優しく、私は勝手に自分の持つアフリカの
イメージそのものの感じがした

そして特によかったことは、3人の演奏する楽器のソロ曲が
プログラムに1曲ずつ組み込まれていたことだ
そのソロ曲を聞くことによってその楽器単体での音色が
しっかりと確認できた
特にコラという楽器は大きくて私の勝手なイメージでは
太い音が出そうな感じがしたのだが、実に繊細で高音に
魅力がある楽器だと思った

パトリオット・デイ

パトリオット・デイ

2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件を映画化した作品
制作は2017年であるから事件から僅か3年後には
この作品のプロジェクトは始まっていただろうと思われる
映画化までの期間の早さに驚いてしまう

どこまで事実に基づいているかは不明であるのだが
時折当時のニュース映像を使用したり、事件に関わった人々を
俳優として出演させてもいる
そして撮影された事件現場には吹き飛ばされた肉片などまでが置かれたりと
実に念の入った演出が行われている
映画の中で事件現場をそっくりに再現しようとしているような
リアルさのある作品である

主演と監督は「ローン・サバイバー」、「バーニング・オーシャン」と
同じマーク・ウォールバーグ主演&ピーター・バーグ監督である
私はマーク・ウォールバーグが結構好きなので、普段この手の映画は
遠慮するのだが、観ることにしたのだった

今回マーク・ウォールバーグはボストン警察の警察官を演じている
主役にして唯一実在しない人間を演じている
彼は若い頃、まだ俳優になる前にボストンに住んでいたことがあるという
その時は、ボストン警察に何度も世話になった経験があるという
実際彼の生い立ちを調べるとわかるが、何と25回もお世話になっていた
今回の警察官役を、彼とボストン警察がどんなふうに
思っているかのほうが、私には興味があったりした

本作の特徴としては犯人逮捕までの警察やFBIの動きを
追うことも当然だが、何人かの市民をピックアップし
事件前と後を詳細に描いているところであろう
それによりテロに対する市民の感情とテロ後の市民の団結などが
非常に効果的に伝わってくる
特に事件により片足ずつ失った被害者のカップルが2016年には
義足をつけてマラソンを完走するシーンは、象徴的で感動的なシーンだった

事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った
警察とFBIの徹底した捜査も緊張感とスピード感があり見ごたえ十分であった

大統領のスピーチ映像や大リーグのスター選手の発言など
プロパガンダ的なシーンも出てくるのだが、そのようなものは必要なくても
この映画の持つメッセージは観客側に十分に伝わると思った

いつも観ている作品とは違い、取り扱うスケールのデカさに
唖然としてしまうこともあったが、何人ものリアルな人生を
見させていただけたような感動があった

ファルコン

ファルコン

1999年 アメリカ、イタリア制作の作品である
この映画は実話を基に作られている
タイトルとなっている「ファルコン」とは
正確にはイタリア語読みでファルコーネとなるらしい
マフィアと戦った勇気あるシチリアの判事の名前である
ジョバンニ・ファルコーネから付けられたタイトルである
この作品のように検察側視点でマフィアを描いた作品は少ないと思う

舞台は1980年代のシチリア
当時のマフィアの力は強大で、その力はマスコミはもとより
経済界、政界だけでなく法曹界にも及んでいた
力のある彼らにとって自分たちの身に不利益となる判事や警察官を
暗殺することなど簡単なことであった時代である

そんな中、1984年ファルコーネはある大物を事情聴取し
この証言に基き、その2年後パレルモで開廷された裁判で
456人の被告のうち342人に有罪判決を受けさせた
起訴状は8000ページを超えたという

この裁判の後、当然だがファルコーネらはマフィアに命を
狙われることになる
そこで一番安全な場所に非難することになるのだが
そこは監獄島の刑務所内であった
私はある意味納得してしまった

この裁判の後、一度はシチリアを離れローマで働いていた
しかしその後に、再びシチリアに戻ることになる
空港に到着し、移動中の車の中で高速道路に仕掛けられた爆弾が
爆発し、殺されてしまうのだった
物語の後半のこのシーンは、私の中でとても印象深いシーンであった
そして彼の意志を継いだ判事もまた2か月後に暗殺されてしまった

改めて思ったことは、1980年代とそんなに大昔ではない時代に
シチリアはこんな状態であったことに驚いてしまった
そして同時に、ファルコーネたちの勇気と熱い思いが無ければ
シチリアは変わらなかっただろうと思ったのだった