おじさんのくしゃみ

おじさんのくしゃみ

おじさんの条件はいくつかあると思うが、くしゃみが大きくなることも
「あなたは立派なおじさんになりましたよ!」という明確なサインだろう
私は過去におじさんのくしゃみで、その場に居た小さな男の子が
泣き出すというシーンを見たことがある
その時私は中学生くらいだったと思うが、生意気にもそのおじさんの
公衆道徳のなさに、やれやれと思ったことを覚えている

あっという間に時は経ち、そんな私も立派なおじさんになった
そうすると中学生だったあの時の考えは、少々違っていたことに気づかされた
実際に自分がなってみてわかったのだが、おじさんになると
くしゃみは無意識のうちに自然と大きくなってしまうのである
そしてその音量を意識的に調整することは、相当難しいことがわかったのだ
おじさんを擁護するような持論には当然だが、おじさんはおじさんに
甘いことも加味されているのだ…

あの時見たおじさんは、別にいやがらせをして大きなくしゃみを
していたわけではなく、素の姿だったということが
今になって、ついに解ったのだった
もしかしたら、あの時泣き出した小学生も、今はおじさんに
なったはずなので、当時のことを懐かしく思い出すとともに
今は自分自身のくしゃみの音量が気になっている頃かもしれない

そのくしゃみだが、どうして大きくなるのか?を調べてみた
調べてみて初めて知ったのだが、どうやらその原因は
完全解明されているわけではないということである
私には、かなり意外に感じられた
非常に身近なことであるのに、いまだ解明されていないことが
とても不思議に思えたのと同時に、おじさんのくしゃみなど
誰も興味を惹く題材ではないことを、改めて認識したのであった

いくつか考えられる原因は、くしゃみをするときに使われる筋力が衰え
異物を排出するためのくしゃみの反応に、より空気が必要になるため
大きな音になると考えられていることが多いようだ
似たようなものに、大きな音を立てないための筋力が衰えるため
という説もあるようである
いずれにしても筋力の衰えとしているところは、違和感なく納得できる

「不快なおじさんの仕草」についてのアンケートでは、常に上位にランクインする
「くしゃみを手でふさがない/うるさい」といったおじさんのくしゃみ
手でふさがないことは明かに問題だと思うが、その大きさについては
筋肉の衰えということで多少は寛大に処理してほしいものだと思った

実際に自身がなってみないと、わからないこともあるのだ

最近のネコ2 最終

最近のネコ2 最終

ネコのタイトルなのに、金魚の話の途中になっているが
現在の大きな水槽の使用状況と、生き残った1匹の金魚の
生活環境が説明できたので、話をその先に進めやすくなった

ここから先は突然だが、ネコの話を始めることにする
もうずいぶん前からにはなるのだが、我が家の周りで
時々ネコを見かけることがある
私はネコの目利きではないから野良猫と飼い猫の区別はできない
たぶん野良猫も中にはいると思うが、あまり全体数が変わらないようなので
おそらくほとんどが飼い猫なのだろうと勝手に思っている

10年以上前になるが、我が家でもネコを飼っていた時期がある
それだから最近のネコの趣向や生活ぶりについては、少しは理解があると思う
2匹のネコを飼っていたが、どちらも食べ物についてはお気に入りの銘柄の
キャットフード以外は、お召し上がりにはならなかった
ネズミや虫を捕まえてくることもあったが、食べるためではなく
動くものが面白いので、遊んでいたら相手が勝手に死んでしまったと
いったところだと思う
そんなことだから当然、最近のネコが金魚を食べることなど
まずないだろうと思い込んでいた

だから最初の金魚が3匹同時に失踪した時にも、ネコの仕業を
疑うことは全くなかった
そのころアライグマの被害が近所で顕著になってきたので
うちの金魚も奴らの仕業だろうと勝手に思っていた

一月ほど前のある夜
もう寝ようと思い、ほろ酔い気分の私は、焼酎を飲んでいたグラスを
かたずけようと台所の電気を付けた
すると、庭先の最後の生き残りが入っているバケツの前に、白黒のブチネコが座っていた
よくみると、最後の生き残りの体長13cmの金魚が水槽から出され
ネコの前に力なく横たわっていた

急いでネコをおっ払い、金魚のもとに行ってみると、それでもまだ生きているようだ
急いでバケツに戻してあげると、最初は上手く泳げなかったが、しばらくすると
普通に泳ぐようになった
翌朝様子を見ると、回復し何事もなくバケツの中を泳いでいた

昨夜の数分間がこの金魚の生死を分けたと思うと、小さいことかもしれないが
運命を感じずにはいられなかった
そして今も金魚を食べる昔気質のネコがいることを知った
数年前疾走した3匹もそんなネコに食べられたかもしれないことを
今頃になって思ったりしたのだった

最近のネコ1

最近のネコ1

ネコがタイトルであるが、金魚の話からである
我が家では、もう12年くらい金魚を飼っている
その間に3度金魚を買った
最初は当然だが、買い始めた時である
家にある大きな水槽が使われてなかったという単純な理由から
ホームセンターで最も安い金魚を20匹買ってきた

その20匹であるが、日々じりじりと減り始めて一か月もすると
20匹が6匹になってしまった
それから1年経つとさらに減り、3匹になってしまったが
その3匹の金魚はとても元気で、5年以上生きていた
しかし、ある日3匹とも跡形もなく姿を消してしまった
原因不明の疾走だった

水槽が空になってしまったので、またホームセンターから
同じように20匹買ってきた
それらの金魚も前回と同じように、日々数を減らしていって
5年以上生きていたのは4匹だけだった
しかし1年ほど前、水槽内に病気が蔓延し、3匹が死んでしまった
そして結局1匹だけが生き残った
最後の1匹は今も生きているが、バケツに隔離され定期的に
塩水で除菌治療をしている

生き残りがたった1匹で、その1匹も隔離中なので
大きな水槽の中は、またまた空になってしまった
そうなるとワンパターンの行動しかとれない私は前々回、前回と同様に
ホームセンターでまた20匹買ってきたのだった

そんな金魚たちだが、飼い始めてそろそろ5週間になる
今現在、水槽の中には小さな金魚が10匹泳いでいる
そして、その大きな水槽の下には黄色のバケツが置かれ
隔離治療中の最後の生き残りである体調13cmの金魚が1匹泳いでいる
いつか一緒の水槽にこの1匹を戻したいのだが、あまりにも
体長が違うので、どうしたものかと悩んでいる今日この頃である

一向にネコが出てこないのだが、文字数もいい頃なので
ひとまずここで一度終わりにする