ラジオ通販

ラジオ通販

少し前の話だ
私の仕事場では、いつもラジオが流れている
ある時、そのラジオから何気に耳に入ってきたのは
ラジオショッピングと呼ばれる番組だった

この日は冷凍のカニを売っていたのだが、値段は変わらずに
番組内で「ちょっと待った!」と、2度大きな声がかかる度に量が増えていった
1Kgだったカニが2Kgになり、最後にはお値段そのままで
量がなんと!! 4Kgになっていた

私は「最初の1Kgって何だったのだろう?」と思いながら
隣のデスクに座る同僚の女性に「ラジオショッピングで物を買う人って
多いのだろうか?」と聞いてみた
面白い回答など全く期待してなかったのだが、その女性からは
期待以上に興味深い回答を貰えたのだった

彼女の回答は「結構いると思いますよ」の後に
「うちの旦那はネクタイやYシャツを注文したりします
私の誕生日には指輪を買ってくれたこともありました」というような
とても素通りなどできない回答が返ってきたのだ

ご主人は営業職で1日中車で移動しているそうだ
車の中ではずっとラジオを聞いているので、ラジオショッピング
をよく利用しているのだということだった
きっと買い物に行く手間が省けて便利なのだろうとは思うのだが…

事情は分かったが、すんなり納得できなかったので「カニや育毛剤なら
買う人がいそうけど、指輪やネクタイなどは現物を見ないと買えなくないですか?」と聞いてみた
すると「何でもいいと思っているからじゃないですか!」と、ほぼ瞬間に
返事が返ってきた 確かに拘らないなら買えるだろう

私はとても真似ができないが、このご夫婦は心の大きい人たちだと
感心するしかなさそうだと思った
ちまちま商品を選んで失敗するくらいなら何も見ないで買ってみる
それは、まるでよく澄んだ青空のように、それ以上の理由など
まず見つからないような選択肢に思えた 

この短いやりとりの間に、何か大きなことを勉強させてもらった気がした
心の大きな人がいるからこそ、この商売が成り立っているのだと思った

昆虫食

昆虫食

今日書く話も、一昨日の「ウシのゲップ」、昨日の「新しい時代の肉」に
関係する話題である
昨日も同じ数値が出てきたのだが、30年後の2050年になると
世界人口は100億人に迫る
その時に現在と同じ食糧事情であれば、高い確率で食糧不足が起きる
いくつか考えられる食糧対策の一つに「新しい時代の肉」だったり
この「昆虫食」が考えられている
昆虫食についても少しずつだが、動き出しているのだ

最近コロナの影響で東京に行く機会がないのであるが
ネットで調べると、都内にはあちこちに食用昆虫の自動販売機が
設置され始めてきたようである
どのような種類の昆虫の商品が置かれているかと言えば
コオロギ、タガメ、タランチュラ、イモムシ、サソリ、カブトムシ等の
ラインナップであるらしいことがわかった
この刺激的な名前に、私は頭がクラクラした

タランチュラやサソリなどは、生きている状態でも見たことがない
どんな味なのか?などを予想できるはずもない
私の中で、見ることすら避けたい昆虫の筆頭であるのだ
その昆虫を口に運ぶことなどを想像したことはないのである
只、勝手なイメージでは精力がつきそうで、体に良さそうな感じはする

そんなことを思っていたら2020年10月14日のネットニュースに
「静岡市の衣料店、自動販売機を設置へ」
バッタ素揚げ、タガメサイダー、コオロギ乾麺 昆虫食はいかが?という記事を見つけた
遂に静岡にも昆虫食の自動販売機が設置されたようである
「タガメサイダー」の味に関してのコメントでは
「タガメを抽出したエキスは、青リンゴみたいな香り。おいしいですよ」とあるが
残念ながら私の頭の中は、大量のタガメの姿が占領してしまい、青リンゴ味の
イメージなどを考えることに使えるスペースは残っていなかった

当然だが、大手も参入し始めている
2020年5月20日、無印良品が「コオロギせんべい」の販売をオンラインショップで開始した
これは、食用に養殖されたコオロギの粉末を用いたせんべいで
一袋に約30匹分のコオロギが使われているという
見た目は普通のせんべいにしか見えなくて、味はエビせんべいそっくりだという
コオロギは栄養価が高く、同重量の牛肉に比べてタンパク質は2倍、カルシウムやアミノ酸や
鉄分、オメガ3脂肪酸も豊富なのだという

一袋55グラムで213キロカロリーとカロリーも控えめで、価格は消費税込190円である
初回販売分は当日完売し、27日に再入荷されたが、こちらもほぼ1日で完売した
オンラインショップだけでなく店舗販売も始まり、10月14日より、取り扱い店舗を
拡大して販売し始めている
私はたまに店舗に行ったときに探してみるのだが、まだ巡り合ったことはない

今はまだ食糧不足を解決するというより、もの珍しさから注目されているところが
大きいと思うが、やがて本格的な商品が出てくる可能性は大いにありそうだと思う
5年後の私の朝ごはんが、コオロギや培養肉だったりするかもしれない

 

新しい時代の肉

新しい時代の肉

昨日のウシの話にも関係するのだが、動物の肉の代用品の話である
30年後の2050年になると、世界人口は100億人に迫るという
このままの食肉需要が続くと、人類の食べる肉の量は2倍に増える
そうなると耕作地は不足するし、昨日の話のようにウシの数による
環境問題が起きてしまう

その対策として今盛んに代用肉が研究、開発されている
代用肉の中にもいくつかあって、よく知られているものには
「植物肉」と「培養肉」がある
私も肉は嫌いではないので、ちょっと調べてみた

まず「植物肉」であるのだが、この存在は私も知っていた
大豆由来の成分などでつくる肉の代用品である
今年になって大手でも販売が始まっているので、スーパーによっては
何種類か見かけるようになった

更にコンビニでも扱うようになったので、より身近に手にすることが
出来るようになっている
さっそく私は購入し、食べてみたのだが、残念なことに私の購入した商品は
恐ろしいほど私の口に合わなかった
今年に入り、日本ハムのような大手企業が参入するニュースがあったので
今後に期待したい商品である

そしてもう一つは「培養肉」である
これはどんなものなのか? 私は全く知らなかったのだが
ウシなどの動物から取り出した少量の細胞を、動物の体外で
培養してつくるものらしい

どのように培養しているか?はわからなかったが、大手企業や大学で
研究されているようなので、きっと高度な技術が必要なのだと思う
少量の細胞があれば、本体とは関係なく培養できるとすれば
かなり画期的である
私は培養肉のイメージを理解するために勝手に植物のさし木を
イメージしたのだが、これは全然違うかもしれない

研究段階であるので「培養肉」を食べたことのある人は
まだ少ないと思うが、現段階でまだ生産性と味、コストに
問題を残しているという

どちらの肉も今積まれている問題を解決し
30年後の食卓には、本物の肉よりもこれら「植物肉」と「培養肉」が
主役になっているかもしれない