慣れ

慣れ

慣れというのは無意識に出てしまうので、冷静に振り返ると
かなり変なことをしていることに気づかされる

コロナがこれだけ長い期間流行すると、当然だが
マスクを付けている期間も相当長くなっている
おそらく誰もがこれだけ長くの期間マスクを付けた経験は
無かったことだと思う
この貴重な経験が原因となる「マスク慣れ」現象が多く見られるようになった

感染者が少なくなり、気温も上がり始めた時期
有識者の多くが「会話しないなら屋外ではマスクは必要ない」と
あちこちのメディアで言っていた
そんな時でも屋外はマスクをした人で溢れかえっていた
真面目というよりマスク慣れだと思う
冷静に考えると、感染する原因は非常に少ないのだ
中にはマスクをしてない人を睨みつける人もいたりする

もっと不思議なマスク慣れは
一人で車を運転している人がマスクをしている光景である
車に乗り込んだ時にマスクを外さないのは典型的なマスク慣れである
一体どこからのウィルスに対して守っているのだろう?
この現象は明らかに変である

しかしこれらを自分が全くしてないか?というとそうは言い切れない
何処かでわたしも無意識にこのマスク慣れになってしまっているように思う
慣れは簡単にやめられるものではないのだ

この状態からマスク慣れが忘れ去られ、マスクをしない以前の生活に
慣れるのはどのくらい先になるだろうか?
今の私にはまったく想像もできない

「間もなく」と「いましばらく」

「間もなく」と「いましばらく」

12月中旬の金曜19時頃のことだった
私は帰宅途中の電車に乗っていたのだが、その電車が私の降りる駅の
5駅ほど手前で緊急停止してしまった

停止の理由は先を走る電車が異音を聞いたため、上下線とも
安全確認を行う必要があるためだという
それなら仕方ないと思うしかない私たち乗客は、なすすべもなく
動き出すまで石のようにじっとしていた

5分ほど経った時に車内アナウンスがあった
「確認が終了したので、間もなく発車します」という内容だった
金曜の帰り時間ということもあり、割と早い発車に多くの人が
胸をなでおろしたことだと思う
何年ぶりかの忘年会に向かう人も中にはきっといたと思う

そこからは「発車はそろそろか?」と期待しながら待っていたのだが
5分経っても一向に電車は走らないし、その後の説明もない
結局10分以上経過してからようやく車内アナウンスがあった
「確認をしているので済み次第発車します」という内容だった

さっき確認が終わったと言っていたのに話が後ろ向きに
変わってしまっていることに、私を含めた多くの乗客は
口には出さないが、かなり落胆したと思う

がっかりしながら待つこと10分ほど
それからしばらくして再度車内アナウンスがあった
一度正確でない情報を聞いていることもあり
「今度は何と言うだろうか?」と聞き耳を立てていると
「確認が終了したので順次走り始めるから間もなく発車する」ということだった

それから間もなくして
そろそろ立っているのに疲れ始めててきた時、今度は駅構内の
アナウンスが聞こえた
内容は反対車線の電車が動き始めたので、15分程して駅に着くから
「いましばらくお待ちください」といったものだった

結局その後10分以上待ってから私の乗った「間もなく号」は走り出したのだが
もう3分も遅れたら反対車線の「いましばらく号」が到着してしまうところだった

「間もなく」は隙間がないことを意味するので、かなり短時間の時に使われる言葉である
聞くほうも大体そんなイメージで聞いているので、期待してしまうのだ
いいかげんな情報だったり、間違えた言葉の使い方は
聞き手を疲れさせたり、不安にさせてしまう
私も疲れ気味の中、反面教師にしなくてはいけないと思ったのだった

宵の明星

宵の明星

この時期の日没後、西の空の水平線より少し上に
ひと際光る星がある
「宵の明星」と呼ばれる金星である

古くは万葉集にも登場する金星であるが、公転周期は225日で
地球と太陽と金星が再び同じ位置に見えるのは8年後だというから
もっとこの奇跡をありがたく思わないといけない

今の時期は金星の少し上に肉眼でもはっきりと見える木星が見え
金星とその木星の間には、やや暗いが土星も見える
だから最近は夕方の空を見るのが日課になっている

写真ではごみのように小さい金星だが、暗くなった空では
一際光り輝いて見える